2008年7月22日 (火)

ニューヨークタイムスが想像以上に凄い件について

ニューヨークタイムスが想像以上に凄い件について 224 users(推定)

(タイトルはホッテントリメーカーが作りました)


The Isle of Manとか検索していると(もちろん英文の場合はGoogleに分がありますね)、The New York Times誌の検索結果が出てきた。

これはもしやと思って、さらに検索をかけてみると。

やや、出るは出るは。

1800年代の記事まで、オリジナルでpdfが上がっている。

しかも無料

いや素晴らしい。

ニッポンの新聞社はわずか2週間前の記事でもキャッシュすら残さないものなあ。

凄い時代になりました。

とともに、19世紀後半、ニューヨークでもマン島が話題にされていたのが面白い。

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2007年12月 5日 (水)

Google Scholarが進化した

久々にGoogle Scholarで探し物をして驚いた。2、3か月前とは格段に日本語論文の拾い方が深くなっている。

今までは私に関連する論文はほとんど英語の文献しか拾えなかったのだが、日本語論文もけっこうな確率でpdfなりで拾うことができる。
これは便利。
この勢いだと、論文データベースでタイトルとアブストラクトだけ拾って有料で本文を買うなんてことは必要なくなってくるんじゃないかな。
このごろ研究者は論文を惜しげもなくインターネット上で公開することが多くなってきたし。

でも、たまには公開していない論文もあります。たいてい、論文集として書籍化されたもの。
先日も日本には入ってきてない英語文献を泣く泣くアマゾンで数か月かかって数千円(四捨五入して1万円)で買いましたっけ。

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2007年10月10日 (水)

公立図書館はあなどれない

蔵書130万冊を誇る我が大学図書館だが、家から遠いこともあって借り出すのは少々おっくうなときもある。
必要な本はほとんど大学で揃うのだが、ごくたまにない場合もある。

そんなとき、近所の公立図書館を使う。

我が家は横浜市にあるので、区内にある図書館を使うのだが、横浜市の図書館網はすこぶる使い勝手が良い。
まず、市立中央図書館と17館ある地区図書館がOPACでつながれている。
さらには、インターネットなどでそれらの蔵書を予約すると、好きな図書館に無料で配達してもらうことができるのだ。これはスゴイ。

18館合わせた蔵書数は約300万冊
大学に置くような専門書もかなりの確率で蔵書しているのだから恐れ入る。

貸し出し期間は14日間。一人6冊まで借りることができる。

たしか、横浜市は日本一税金を教育に費やしている自治体ではなかったかな。
こんなとき、都会に住んでいる恩恵を強く感じる。

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2006年11月16日 (木)

「世界週報」的川氏のマン島に関する記述について

マン島関連の文献を調べていて、マガジンプラスで最新の論文?が出てきたので調べてみた。

MAGAZINPLUSとは、「857万件の雑誌記事情報に加え、戦後国内の学術雑誌が刊行した人文社会系の年次研究報告や学術論文集59万件の論文タイトル情報を加えた、総計916万件にのぼる国内最大の雑誌・論文情報データベース」で、個人では年額1万8,900円とか、1件いくらで料金がかかるが、大学なら法人契約しているので図書館では使い放題という学生の権利をとことん使える超便利な検索エンジンである。

で、2006年10月3日の世界週報という雑誌に、「マン島にて--的川教授の宇宙よもやま話」なる論文(?)が発表されているというので、図書館で探してみた。
世界週報は時事通信の発行している雑誌だし、的川泰宣「教授」が書かれているということで、はてマン島で宇宙?でもマン島にはたくさんの妖精伝説があるから多少、宇宙にも縁があるかもしれない、と思ってコピーをとってみた。

するとすると。誤認だらけの内容が。

×「1957年に始まったこのバイクレースの最高峰は、来年で半世紀を迎える」

どこでどう聞き違えたのだろう。マン島TTレースがはじまったのは1907年のことなので、来年で一世紀を迎える。
的川氏がマン島を訪れたのは9月11日とのことなので、おそらく8月下旬~9月上旬に行なわれているアマチュア対象のマンクス・グランプリ(MANX GP)と勘違いしたのだと思う。
それにしても、MGPの前身、MARRCは1923年から1929年まで、MGPが始まったのは1930年のことだから、なぜ1957年という数字が出てきたのだろう??

ちなみに、1957年はマン島TTレース50周年で、ボブ・マッキンタイアがはじめてオーバー・ザ・トン(平均時速100マイル超)を達成した年だ(Kelly,Robert ed. HERE IS THE NEWS A CHRONICLE OF THE 20th CENTURY Volume Ⅱ: 1951-2000 Onchan, The Manx Experience, 2000, p39)。

ほかにも、

×「イギリスの領土でありながら『自治国家』の様相を呈している」

とあるが、マン島はイギリス領土ではない。英国王室に属しているだけである。また、「自治国家の様相を呈している」のではなく、自治国家である。

×「『ルマン』さながらのスピードでぶっ飛ばし」

よくある誤解だが、いわゆる「ル・マン」はフランスのLe Mansのことであって、マン島=Isle of Manとは違う。ル・マン24時間耐久レースなどは、自動車やオートバイのクローズドサーキットで行なうレースである。
「ぶっ飛ばし」とあるが、空港からダグラスの間はほとんど制限速度があるが(マン島は基本的に制限速度がない)、それも50マイル(80キロ)から60マイル(96キロ)という、日本の一般公道では考えられないハイスピードである。マン島では決して飛ばしている範疇にはない。日本人からすれば飛ばしているような感覚になるのはわかるが。

マン島と宇宙は何が関係あるのかと思ったら、マン島で国際宇宙大学(ISU)の理事会が行なわれたのだそうだ。
マン島では政府が国策として国際カンファレンス招致に力を入れている。

ともあれ、的川教授に日本のオートバイが海外でとりわけ認知されていることを知らしめたのはうれしいことである。

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2006年11月 9日 (木)

[読書]『知的生産の技術』

梅棹忠夫,1969『知的生産の技術』岩波新書,岩波書店

今さらですが、尊敬するジャーナリスト有田芳生さんが以前に紹介していた、梅棹忠夫『知的生産の技術』岩波新書F93を読了。

初版が1969年なので、もちろんタイプライターが、とか、万年筆が、とかハード面ではもう通用しない話が多いが、どう情報を切り貼り整理整頓するか、ということについてはバイブル的存在。

「何十年もまえからおなじスクラップブックがうれつづけているのはふしぎなことである。(略)ひょっとしたら、あれは永遠に初心者むきの材料としてうれているのかもしれない」(p67-68.)

ってとこに笑いのツボが。
雑誌作りの参考にもなります。逆説的に、永遠に初心者向きの雑誌は必要なんだ、と。
オマエは内田春菊か室井佑月かってくらい、ひらがなにひらいてるのもこうかんがもてます。

新書なので、途中で筆者の愚痴のような書き飛ばしがあるのも面白い。新書ってのはこういう書き方で許されるのですね。というか、愚痴みたいなところがないと読了までが辛いのかも。

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2006年10月22日 (日)

交通とスポーツの語源

「交通」と「スポーツ」の語源を調べていて共通点を発見してびっくり。
スペースアルクの語源辞典によれば……


transport 輸送する、夢中にならせる
[語源] trans(=across) = 向こう側に運ぶ、心を運び去る

これが語源!
【語根】 port-
【語根の基のラテン語(L.)・ギリシア語(Gk.)】
L.portare = to carry(運ぶ)


sport スポーツ
[語源] disportの短縮形(仕事から自分を離して楽しむ)

これが語源!
【語根】 port-
【語根の基のラテン語(L.)・ギリシア語(Gk.)】
L.portare = to carry(運ぶ)


をを~っ、語根が同じだったとは!

道路交通を舞台にした公道モータースポーツを研究するというのは、図らずも遠からず。

次の課題は、スポーツと祝祭の関係性について先行研究をまとめないと、です。

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2006年8月14日 (月)

交通の訳語の語源

“交通”という言葉の語源がよく解らず調べまくっていた。きっと訳語だろうと思っていたらその通り。
これだから古典は面白い、やめられない。

松葉榮重『交通要論』三笠書房,1942(昭和十七年)

「明治十八年(一八八五年)リスボンの萬國郵便會議に列席の驛遞總官野村靖が独逸に於ける交通制度を研究し歸朝語独逸語のVerkehrを交通と訳した。これが今日の交通の語源であると言はれている」(p14)

verkehr を三修社のオンラインドイツ語辞書で調べてみた。

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der Ver・kehr
[frkrフェアケーア]
交通
〔(単数の2格)Verkehrs/複数なし〕
(男性名詞)
【1】交通,通行,往来((英)traffic)
flüssiger(またはfließender)Verkehr円滑な車の流れ
Der Vehrkehr stockt.交通が渋滞する
Es herrscht viel〈wenig〉Verkehr.往来が激しい〈少ない〉
Der Verkehr auf der Autobahn hat zugenommen.アウトバーンの通行量が増えた
Die Brücke ist dem Verkehr übergeben worden.橋が開通した
【2】交際,つきあい
dienstlicher Verkehr職務上の交際
der diplomatische Verkehr beider Staaten両国間の外交
den Verkehr mit dem Freund abbrechen〈wieder aufnehmen〉友人との交際を絶つ〈再開する〉
【3】性的交渉
◆(4格の名詞)+aus dem Verkehr ziehen貨幣など(4格)を市場から回収する
(4格の名詞)+in Verkehr bringen貨幣など(4格)を流通させる

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【3】はともかく、【2】の「交際」「つきあい」っていう意味を含むってのは、「情報」という意味を含む中国語や英語よりさらに深いかも。

この件をO教授に話したところ、verkehrを一発で発語したのでオドロキ。あの年代の教養人はドイツ語に通じてて当たり前なのですね。
ちなみに私はドイツ語とイタリア語は読めるけど意味はいっさい解らず。クラシックの歌のレッスンで発音を叩き込まれた、というだけのことなので。

O教授からの忠告。
「古いものは面白いけど、そこにハマらないようにね」

こんなことじゃ、古典文献研究と定義で終わってしまう…。

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2006年7月21日 (金)

久米是志,,『「ひらめき」の設計図』

ホンダ創成期のエンジン技術者だった久米是志さんの本に、マン島TTレース出場のため2バルブから4バルブ化する経緯が書かれているという。
以下、JANJANの東村篤氏の書評から。どうでもいいがJANJANのタイトルのカッコ付けが間違ってる。

例を挙げると、50年ほど前、英国マン島TTレース出場のため、新型のエンジンを開発。優勝するためには1万3千回転以上の高速回転に耐える頑丈な軸受けが必要。それには燃焼室の容積はある限度以下におさめなければならない。その結果として2バルブ方式では燃焼室の形状がどうしても煎餅のように薄くなってしまう。モンディアルの軸受をヒントに「押してだめなら引いてみな」式に軸受を頑丈にすることにこだわって改善できないでいた。そんなとき、本田宗一郎さんがやってきて「軸受を細くしろ!」と檄が飛び「軸受を薄くできる4バルブ方式」のひらめきが浮かび上がったというのだ。エンジンの回転が上がると回転慣性モーメントの大きなローラーとリテーナーは烈しい速度変化に追従し切れず自分自身が転がることもできなくなって滑り出してしまい、摩擦の急増で焼き付いてしまうからであった。

当時のメンバーの言葉や雰囲気を知りたい。宗一郎氏の本はさんざん出ているので。約40冊入手済。


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2006年5月 6日 (土)

社会学とは

「これらの諸社会の成員たることによって、人間はまず親・兄弟姉妹と、ついで友達や先生と交わり(相互行為)、それらの人びとから学びつつ人格的に成長し(社会化・自我形成)、一人前になってからは職場の同僚や配偶者やその他多くの人びとと協働し(職場集団・組織化)、周囲の人びとや新聞・雑誌・本から知識や情報を獲得し(コミュニケーション)、市場で貨幣と引き換えに財やサービスを入手し(経済的交換)、また他者からサービス・助力・好意・愛情・尊敬・服従・忠誠などを何らかの反対給付と引換えに入手する(社会的交換)ことによって相互満足を得る。 それらの諸社会の構造と機能はいかなるものか、それらの諸社会は歴史的にどのように形成されどのように発展し、変化をとげてきたのか、それらの諸社会の中で人間は他者といかに相互行為し、どのように相互交換しあい、それらをつうじどのように人格形成を行い、どのように相互満足を得ているか。これらのことを研究する学問が社会学である」(富永健一, 『社会学講義 人と社会の学』中央公論新社,1995.pp5-6.)

(太字は筆者による)

まとめ。

・社会の構造と機能とは
・社会は歴史的にどのように形成されたか
・社会はどのように発展し、変化をとげたか
・社会の中で人間は他者といかに相互行為しているか
・どのように相互交換しあうか
・どのように人格形成を行うか
・どのように相互満足を得ているか

……これらのことを研究する学問が社会学である。

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2006年4月12日 (水)

文化人類学テキスト『移民と宗族』

2006年4月10日(月)6限 文化人類学特殊研究の復習。

テキストは下記。

ジェームズ・L. ワトソン (著), James L. Watson (原著), 瀬川 昌久 (翻訳),1995『移民と宗族―香港とロンドンの文氏一族』阿吽社.

新品は2854円。
ユーズドは1980円より。
生協で買うと2割引なので2283円。
送料を考えると生協で予約がオトクかな。

同じジェームズ・L・ワトソンの著作で、2003『マクドナルドはグローバルか―東アジアのファーストフード』新曜社.も面白そう。



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2006年4月10日 (月)

歴史社会学の実証性

宮本直美,2006『教養の歴史社会学―ドイツ市民社会と音楽』岩波書店.

朝日新聞の書評から。

「教養」の論理を炙り出す議論は十分な実証性を持っており、実に説得的である。

マン島研究で、歴史を文献で追って現代につながる意味を模索する、という部分はとても苦労した部分。他の研究者は歴史をどのように実証していくのか興味アリ。

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公共という概念について

Bruinさんからさっそくレベルの高いコメントをいただきました。たいへん参考になります。ありがとうございました。

ユルゲン・ハーバーマス,1994『公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究』,未來社

「〈市民公共性〉というカテゴリー概念」についてのハーバーマスの代表的著作。だそうな。ハーバーマスの名前は“教科書”で見た(学んだ、とはあえて言いたくない)程度なので、ぜひ読んでみようと思います。

さっそく、大学のOPACで検索してみよう。
……あった。さすがは蔵書150万冊の大学、2冊ありました。しかし、白山は貸し出し中。朝霞に予約をしようと思ったら、初回は図書館でパスワードをもらえ、と。本日、図書館に寄ってこよっと。

参考:東京大学大学院 石田英敬 研究室 「『公共性』をめぐって」

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2006年4月 8日 (土)

少年犯罪の厳罰化を分析

2006年4月6日(木)夕刊
「『困った若者論』に意義あり」

本田由紀、浅野智彦、芹沢一也、宮台真司(敬称略)の4人の社会学者の論壇をまとめ。

そのうちの芹沢一也,2006,『ホラーハウス社会―法を犯した「少年」と「異常者」たち』講談社(講談社プラスα文庫)で、

凶悪な少年犯罪は増えていないにも関わらず、90年代後半から厳罰化が進んだ背景を分析した芹沢一也・京都造形芸術大非常勤講師(日本思想史)は「不安にとりつかれた日常」は今後も加速するとみる。

背景をどのように分析したのか興味アリ。
「バイクブームとは何だったのか」ネタの分析方法に参考になりそう。

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社会空間の人類学

西井 凉子 (編集), 田辺 繁治 (編集)、2006年『社会空間の人類学―マテリアリティ・主体・モダニティ』世界思想社、

自分の研究テーマは、道路交通のうち、道路を意味のある空間としてとらえる、ということがある。例えば、道路は移動のためのハードというだけでなく、時と場合、場所、季節などにより、道路は公園へと変貌し、道路はコミュニケーションの場となり、道路は祝祭的空間となる。

「社会空間」を人類学的にとらえるとどうなるか。ということが書いてあれば参考文献となるのだけど…。

けど、「社会空間」が示すものが、人と人、立場と立場という、ソフトとソフト、最近流行りの実体のないものとしての虚像・虚業のつながりを現すものならば、ちょっと違うかも。

どこかで探して見てみよう。

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