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2006年7月 8日 (土)

オープンキャンパスで校風を知る

2003年の春ごろ。
大学院に行こう、と考えたとき、まず行なったのは、通学可能かつ自分に適した研究科がある大学院を探すことでした。
交通社会学関連の教授がいる大学というと、関東では東洋大学、そして千葉大学。関西では奈良と大阪にそれぞれあることがわかりました。
大学院はせいぜい年間6か月ほどしか開講しませんから、関西への通学も無理すればなんとかなります。しかし、図書館の利用や研究会などを考えると、やはり関東の大学の方が現実的でした。
千葉大は旧国立大学なのに学費がけっこう高い(年額約100万円)ということがわかりました。東洋大には事実上の社会人コースとも言える社会学研究科の福祉社会システム専攻(現・福祉社会デザイン研究科)があり、卒業生なら入学金が半額、しかも学費は年額約70万円だったこと、そして図書館の蔵書数がハンパじゃないことが決め手となって受験を意識し始めました。

ちょうど7月にオープンキャンパス(当時は「大学院進学説明会」、現在の「院博」)が開催されたので、いそいそと出かけて行きました。
10数年ぶりに訪れる母校は、何もかもが変わっていて、当時の面影を残す建物は一切ありませんでした。
1号館の16階で行なわれた説明会は、一人の質問者に3人の現役大学院生と一人の教員が相談に乗る、というスタイル。
院生になってからの生活の質問より、私は受験についての質問ばかりしました。それも、一番年輩の教授と思われる女性に向かってばかりしゃべっていたのですが、実はその人も学生だと気づいたのはだいぶ後のことでした。

大学院受験には学部時代の成績証明を提出することになっています。私の場合、自分で言うのもなんですが、けっこう学部時代は成績が良かったので(リポート形式の試験ばかりだったのが幸いした)、
「学部時代の成績はどれくらい加味されますか?」
と質問してみました。
すると、相談席の教授はいいました。
「ま、ほとんど、というか、一切関係ないね」
が、がびーん、です。
じゃあ、どこを重視されるのか?

私は7月の入試で4月入学を決めたかったので、必然的に一般入試、つまり英語も受験科目にあります。ちなみに、東洋大学大学院の場合、社会人入試は英語がありません。

「うーん、論文半分、面接半分かな。というか、面接重視だな。しゃべれる人は「書ける」からね。しゃべれない人は書けない。大学院は「論文を書く」ところだから、書ける人が受かるんだよ」

うむ、なるほど。
学部の成績が関係ないと聞いてちょっとガッカリした反面、正直、ホッとしました。なぜなら、しゃべくりも書くことも自分の中では得意分野だからです。

説明会では、大学院紀要(学生や教員の同人誌のようなもの、研究発表の場)や学位論文審査報告書など分厚い冊子を配布していました。さらに、ここ数年の入試問題集まで。
立派な紙袋にボールペンのお土産までいただき、洋大(東洋大の略称:ようだい)を後にしました。

家に帰って過去問題を見てびっくり。ほとんど毎年、同じような問題だったりします。
「社会学」の設問は、社会学・社会福祉学・人類学の設問20問から5問を選び、用語の説明をせよ、というもの。
「小論文」は、2つの設問のうち1つを選んで、B4サイズの解答用紙に書き込むもの。
「英語」は、短めの新聞記事かなにか2つをそれぞれ和訳せよ、というもの。テーマは社会学的なもので、辞書持ち込み可、でした。

「社会学」の設問は、はっきりいって、チンプンカンプンでした。何しろ、社会学は基本的には現代社会を扱うことが多く、用語にしても、自分が学部で学んだ知識はまるで役に立たない感じがします。というより、さっぱり忘れてる。
そこで、『テキスト現代社会』という本を古本屋で買ってきて3日漬けで暗記しました。

説明会で教授が言っていたこんな言葉を思い出しました。

「まあ、6割出来れば合格。5問のうち3問書ければいいんだよ」

なるほど。20問のうち3問ヤマ勘に引っかかればOK、という、偏差値世代には仰天の受験対策なのでした。

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