デイトナバイクウィーク

2008.12.17

レース撤退のメタファーと参戦目的の複雑性

ホンダのF1撤退と二輪レース縮小、スズキとスバルのWRC撤退……。

世界経済の悪化に伴い、自動車・オートバイメーカーのワークスチーム参戦からの撤退の発表が相次ぎました。

確かに、メーカーのレース参戦は直接的に収益を生み出すものではありませんが、これはどういうことなのだろう?とことで比喩を考えてみてみると。


1) 治験をしない製薬会社

2) コンペティションに参加しない建築会社や建築士、設計士

3) 研究活動をしない大学

4) 住宅地・マンション開発を行わない鉄道会社


治験をしない製薬会社」というメタファーは、既存の製品、設備で生産を続けるだけで新製品のための開発は行わない、あるいは他社が開発した薬の特許切れ(ジェネリック医薬品)を自社生産する。つまり、既存のモデルの生産をこのまま続け、排ガスや騒音規制などが入ったらそれでそのモデルは終了。もしも新規カテゴリーの車種を発売したかったら、OEM生産に頼るしかない、というモデルのメタファー。
ニューモデル投入で需要喚起を行ってきた構造の崩壊ということか。

コンペに参加しない建築」というメタファーは、積極的に自らの技術力・アイディアを世の中に出すのではなく、受注を待つだけの受け身の構造。例えば、「収入減った」→「クルマは売って通勤用に125ccスクーターが欲しい」→「では125ccスクーターを生産増しましょう」みたいな。ただし、需要と自社が供給できる既存の製品のカテゴリーがマッチしない場合、このモデルは崩壊する。

研究活動をしない大学」のメタファーは、研究活動はそんなに早く結果が出るわけでも、必ず結果が伴うわけでもないので、とりあえず学生への教育活動は行うというモデル。研究活動をしないということで、後進を育てるとか、育った後進が大学教育や研究活動に従事するといった循環形のモデルが崩壊する。学生が入学しては出すだけでよいので、別にどの大学でも、どの場所でもかまわない、コモディティ化が進むかもしれないが、コモディティ化が進むと、ブランドこそがちからとなる。ブランディングを二の次にして大量生産してきたモデルが崩壊する。

住宅地・マンション開発を行わない鉄道会社」のメタファーは、本業の人を大量に運ぶ仕事を続けても、すそ野(=乗客)を広げるための開発、つまり住宅を増やす仕掛けをしないと、周辺地区が高齢化したとき本業すらも崩壊するモデル。例えば、バイクやクルマを作っては売るだけで、乗り手をどう増やすてこ入れをしない、みたいな。


これらのメタファーが、自動車・二輪車メーカーのモータースポーツ参戦撤退を全て言い表せないのは、モータースポーツ参戦の意義・目的が複雑になってしまったせいなのかも、と思います。

モータースポーツ参戦の目的は、以下のように抽出・整理できるのではと考えてみた。

・技術革新
・信頼性の獲得とPR
・マーケティングリサーチ
・メセナ

モータースポーツ黎明期のレース参戦目的は、技術革新と信頼性の獲得、PRが主だったけど、モダニティ、ポスト・モダンを経て、現在は技術革新は自社テストコースで行われていて、主たる目的はマーケティングとメセナを含めたPRにあるように思う。
社会の大衆化とともに、モータースポーツは(四輪も二輪も)「レプリカ」ブームを生み出したし、「レースで勝てばそれに関連したモデルが売れる」という図式が出来上がった。
しかし、21世紀の今、F1をミニバンで見に行くことは当たり前になったし、8耐を革ツナギ着てレプリカモデルで観に行く人はほぼ絶滅した。

企業のPRはレースではなく他の手段でもできるし。

という分析をしてみたところで、状況が変わるわけでもないけど、モータースポーツがすでに文化に昇華されているのならば、寂しい話ではあります。

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2008.02.27

海外でレースするときの保険

もうすぐデイトナバイクウィークが始まります。
今年は2月29日から3月9日までの日程となります。公式サイトはこちら→Official Bike Week Headquarters

ビンテージバイクのレース、AHRMAに出る・観る方、AMAやスーパークロスなどデイトナインターナショナルスピードウェイのイベントに参加される方・観に行く方もいらっしゃるかと思います。

今年も何名かスピードウェイのレースに参加される日本人の方がいると聞きますが、注意しなければいけないのは、レースに参加される場合の生命・傷害保険の加入です。

アメリカは1泊入院平均70万円かかると聞きます。普通の交通事故や疾病ならば海外旅行保険でカバーできることが多いと思いますが、危険なスポーツであるところのレース活動はカバーされないこともあるでしょう。ましてや、集中治療室を利用するようなことになると、これはもう、1週間の入院で数千万円単位のお金がかかるそうです。

日本には国民皆保険の健康保険制度による高額医療費の返還制度があり、数年前から海外での疾病でも適用されることになりました。しかし、これは支払った額に対してのもの。
アメリカの場合、病院で治療する前に前金を払う必要がある場合や、保険でカバーされない分も支払う旨の誓約書を書かされてはじめて治療が受けられる場合とがあるそうです。
一刻を争うような事態となった場合、安心して治療が受けられるようになるためにも、リスクのあるスポーツもカバーする保険に入る必要があるでしょう。

とはいうものの、危険なスポーツに対する保険を引き受けるかどうかは、保険会社保険代理店の判断によるそうです。
インターネット上で見つけたのはこちら

海外旅行保険 運動危険等担保割増(運動割増)についての説明があります。

金額は定かではありませんが、数年前に世界GPライダーの中野選手が年間100万円以上保険代がかかる、と言っていたので、それなりの金額にはなるでしょう。

保険以外にも、当事者がもし意識不明のようなことになった場合、親族がすぐに動けるよう、パスポートは取得しておいてもらうとか、援護者までカバーする保険に入るとかも必要でしょう。とくに外国籍の方は、国によっては国交がなくすぐにビザがおりない場合もあるので注意が必要です。

できれば日本に移送できる費用までカバーする保険をおすすめします。なんと言っても、日本の医療は世界一です。アメリカの医療の方が進んでいると思われるかもしれませんが、それは小児や難しい移植手術についてお金でなんとかできるシステムになっているからであって、たとえば日本で数泊の入院が必要とされる手術でもアメリカでは日帰りにされてしまうという現実があります。苦しいのは家でなんとかせよ、というシステムらしい。

院内感染のリスクがある国もありますから、一刻も早く日本に帰れる体制を整えてから海外レースに挑んむのがいいんじゃないかと思います。

とにかく、海外でのレース参加は、個人的な冒険ということではなく、事後のことについて身辺を身ぎれいにして参加するのがいいんじゃないかなと個人的には思っております。


++++++日乗++++++

保険についての解説はありませんが、デイトナとはなにか、ひと通りエッセイに込めました。

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2008.01.03

2008年主要バイクカレンダー

おかげさまで当ブログも今年で5年目を迎えました。
本年もよろしくお願いいたします。


2008年の主要バイクカレンダーを記しておきます。

【1月】

内閣府が「生活安心プロジェクト」のパブリックコメントを随時募集中。締め切りはとくになし。

内閣府・意見募集中案件詳細

生活安心プロジェクトホームページ

※このプロジェクトは、「安心で質の高い暮らしに向けた総点検」と題して内閣府が行うもので、

「食べる」
「働く」
「作る」
「守る」
「暮らす」

の5テーマについて意見を募集しているものです。

バイク業界に関係するテーマとしては例えば、

「作る」→リコール問題、騒音規制問題、排気ガス規制問題、中国(偽)製品輸入問題など

「守る」→バイク盗難問題、交通安全問題など

「暮らす」→高速道路料金問題、バイクETC問題、バイク駐車場問題

などが挙げられるでしょう。

DE耐エントリー締め切り
1月21日(月)

【2月】

【3月】

デイトナバイクウィーク2月29日~3月9日、アメリカ合衆国フロリダ州デイトナ一帯にて。

大阪モーターサイクルショー
3月14日(金)~16日(日)、インテックス大阪2号館。

東京モーターサイクルショー
3月28日(金)~3月30日(日)、東京ビッグサイト。

【4月】

バイクアジア(シンガポールバイクショー)
4月10日~13日

DE耐
4月26日~27日 ツインリンクもてぎ

【5月】

マン島TTレース
5月24日~6月6日、マン島

【6月】

改正道交法施行
・後部座席シートベルト
・自転車の走行場所
などについて改正されます。

トライアル世界選手権 日本
5月31日~6月1日、ツインリンクもてぎ

鈴鹿300km
6月7日~8日、鈴鹿サーキット

【7月】

もて耐予選
7月12日~13日、ツインリンクもてぎ

鈴鹿8時間耐久ロードレース
7月24日(木)~27日(日)、鈴鹿サーキット

【8月】

バイクの日
8月19日

もてぎ7時間耐久ロードレース
8月30日(土)~31日(日)、 ツインリンクもてぎ

【9月】

ロードレース世界グランプリ第15戦 日本グランプリ
9月26日(金)~28日(日)、ツインリンクもてぎ

【10月】

インターモト(ケルンショー)
10月8日~12日

三宅島モーターサイクルフェスティバル
(日程未定)、三宅島

【11月】

EICMA(ミラノショー)
11月4日~9日、ミラノフィエラ

【12月】

++++++日乗++++++

劇場公開版とDVD版って違う場合があるのかな。

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2007.12.30

2007 ゆっきーの×と○

年の瀬ということで、まずは個人的な出来事を振り返ることに。
明日はバイク業界の2007年を振り返ってみたいと思います。

【2007 ゆっきーの×】

× 2月、ナベゾ画伯こと渡辺和博さん逝く

第三京浜港北インターの前を通りがかってふと思い出した。そういえば、最後の電話は「イケアってどう?」だったなあ。「ぼちぼちイケア渋滞もなくなったから今度行きましょうよ!」と言うと「……いや、いいよ」といつもの口調で。

× 論文1本挫折

× 3月のマン島滞在中、テレビ番組用のビデオを撮っていたところ、オープニングを収録した時点でビデオカメラが壊れる

× 3月、マン島の最後の一週間、ホームステイ先でインフルエンザ?をこじらせ寝込む。帰国してからも気管支炎に移行、さらに1週間寝込む

× 3月、旧知の知人、イラストレーターの岡本正樹さんが亡くなっていたことを知る

×と○ 4月、第一回レディスレースで悪友チーにゴール直前で競り負ける。んが、バトルできるようになるだなんてチーも成長したな~とねえさんは感慨深いよ

× 英語の学会発表の準備で苦しむ

× 7月、祖父逝去

× 10月、ノリックの件で衝撃を受ける

× 12月、階段から転落、頭に大怪我

×と○ 12月、しんどいこと×3連発。諦めが大事なことを知る(ニンジャの件じゃないよ)


【2007 ゆっきーの○】

○ 肩のリハビリが完治

○ 3月、デイトナバイクウィーク経由マン島TT100周年事前現地調査で、初の世界一周チケット(マイルで無料ゲット!!)を使う

○ 3月、4冊目の書籍、『ぶらりデイトナひとり旅 なぜ彼らはバイクで集うのか?』が発売に

○ 3月、デイトナで拙著を登場人物たちに渡すことができる

○ 3月のマン島滞在中、友人家族に誘われてイギリスのビンテージモーターサイクルクラブ主催のロンドン~ブライトン・パイオニアランに同行する

○ 4月、第一回レディスレース(筑波サーキット)でどうにか入賞する

○ 4月、新型マジェスティの試乗会で新マジェのクォリティの高さにニンマリする。テストの方とタンデムテストしたときサイドをガリガリ擦りまくってたので、運転交代して自分もガリガリ擦りまくって楽しむ

○ 5月、伊那のKSR6時間耐久で女子ペアで出場、表彰台確保

○ 5月~6月 マン島TTレース100周年をこの目で見届けた!

○ 5月、マン島で行われたバイク学会で発表

○ 7月、トライアンフのストリートトリプルの試乗会でイタリアへ。シチュエーションも素晴らしかったが、なんといってもストリートトリプルが楽しい!!

○ 8月、友人の結婚式でカナダへ。ステイ先のご家族にたいへんお世話になり楽しい旅ができました

○ 8月、タイムトンネル筑波でナベゾ画伯のメモリアルランで和博さんのマシンを走らせる

○ 9月、Moto GPのサポートレース、レディスレースで(自称)優勝(苦笑)

○ 11月、チャレンジ三宅島'07モーターサイクルフェスティバルに参加

○11月、今さらニンジャレーサー完成、鈴鹿Fun&Runと三宅島を走る

○ 12月、長年の憑き物が取れる。いやスピリチュアルとかいうヘンな意味でなく。物理的に。あと長年の詰まりも開通


ざっと振り返ると、さんざんだった去年よりは良いこと、楽しいことがたくさんあったなー。生きててラッキー、感謝しなくては。

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2007.12.15

明日の講演会は予定通り行います

明日の講演会は予定通り行います。
申し込み不要、飛び入り歓迎、無料です。

●テーマ「なぜ彼らはバイクで集うのか?」
●課題図書『ぶらりデイトナひとり旅』(エイ出版社)
●日時:2007年12月16日(日)14時~
●場所:横浜市保土ヶ谷区のほどがや市民活動センター(愛称:アワーズ)
相鉄線星川駅5分・保土ヶ谷図書館並び

【イベントのお知らせ】社会人読書会講演「なぜ彼らはバイクで集うのか?」

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2007.12.03

【イベントのお知らせ】社会人読書会講演「なぜ彼らはバイクで集うのか?」

来る2007年12月16日(日)14時~、横浜市保土ヶ谷区のほどがや市民活動センター(愛称:アワーズ)にて、社会人読書会の講演を行うことになりました。

●社会人読書会―現代文学の窓

●タイトル──「なぜ彼らはバイクで集うのか?」

●講演者──小林ゆき

●課題図書──『ぶらりデイトナひとり旅 なぜ彼らはバイクで集うのか?』小林ゆき,2007,エイ出版社

●日時──2007年12月16日(日) 午後14時~16時半ごろ

●参加──無料です

●場所──ほどがや市民活動センター(愛称:アワーズ)
・横浜市保土ヶ谷区星川一丁目2-1(相鉄線星川駅より徒歩5分、保土ヶ谷図書館並び) 、TEL:045-334-6306

・駐車場はありません。(近隣にあります) バイクは不明。(星川駅駐輪場に125cc以下は停められます)

●問い合わせ──すみれ通信を参照ください。


社会人読書会は、公立高校には珍しく独立した図書館(図書室ではない!)を持つ横浜市立桜丘高校の読書会OBが中心になって40年以上活動が続いているもので、かくいうわたしも卒業生であります。(くわしくは『出たとこ勝負のバイク日本一周 準備編』参照)

今回、恩師の高橋惣一先生に招かれ講演会が実現したもので、なんだか緊張しますが。デイトナバイクウィークの祝祭的側面、アメリカ的なお祭り、創作活動の裏側などについてお話しできればと思っています。
また、後半は読書会ですので、拙著についての質疑応答・意見感想の交換など行います。

全然関係ないけど、昔ここらへんに保土ヶ谷教習所というのがあって、日曜日は定休日だったんですが、日曜日の教習所は、いまはサティになって永らえているかつてのニチイの臨時駐車場になっていて、カオスでしたね。早朝行くと勝手に教習の練習している人なんかも。あと混んでくると、坂道発進のとこにも駐車車両が、とか。


++++++日乗++++++

炊飯器でバナナケーキを作ってみました。ケーキっぽい蒸しパンのような。

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2007.03.23

今年の「ぶらりデイトナひとり旅」日記

イギリスでFluをもらったみたいで。
今のうちにデイトナ日記を書いておこう。

3月3日(土)

いつものようにあらかじめパッキングなどしていないので、カメラやメモ帳など仕事道具以外は「あとはクレジットカードとお金とパスポートさえあれば」とつぶやきながら、手当たり次第、バッグに詰め込む。
予定通りYCATからリムジンバスに乗り、たった70分で成田到着。

今回はマイレージを使って無料で世界一周チケットを手に入れたが、気に入らないのはアメリカ行きの飛行機がコンチネンタルだったことだ。フォークとナイフがペラペラのプラスチックではなくちゃんとステンレスだったのはいいが、久々に「エサ」が出た。デルタの方が1.1倍マシだ。つまり、大差ない。大差ないけど、デルタの方が座席が広いので自分の中では米国系航空会社としてはマシ認定。あと同時テロのとき唯一被害を受けなかったので。
とかなんとかいいつつ、今回はなぜかニューヨークのニューアーク経由オーランドからアメリカ入り。ニューヨーク経由だなんて時間がかかるなーと思っていたのだが、飛行機が最新鋭の747-400? だったかなエアバスだったかな、成田から12時間で着いてしまった。以前、ニューヨークから日本に帰ったとき、ニューヨークから大陸横断で6時間、西海岸から日本まで11時間だったのでなんか感慨深い。
ニューヨークからオーランドまで3時間ちょっと。
レンタカー屋さんでクルマをピックアップ。一番安いクラスだと韓国車なので、1クラス上を指定しておいたら、フォードのなんとかいうクルマだった。今回の旅で、やたらあちこちで、信号待ちでもガソリンスタンドでも声をかけるのでなんだかなーと思っていたら、最終日、ケンセイさんに「ちょっと横に乗せてくれんやろか、全開くれてみてくれんやろか」と言われ、そのクルマはムスタング(マスタング?)というクルマだということが判明。つくづく自分はクルマ音痴なことを思い知る。
子どもの頃、近くに日産の追浜工場があって社会科見学は日産かポーラかブリヂストンかと相場が決まっていたのだが、スーパーカーブームのころ、多くの地元小学生は、日産が「フェラーリZ」を作っていると勘違いしていた。私もオトナになるまで、フェアレディZがクルマのモデルの名前で、フェラーリがイタリアのメーカーの名前かどうか判別が付かなかった。
こんなにオトナになってやっと、ムスタングはムスタングというメーカー名なのではなく、フォードのモデル名なのだととくとケンセイさんに説明され知るとは。とほほ。

宿に着くとすでにデーブさんはダースベイダーあらためチョハッカイ仕様で夢の中であらせられて、かわりにコウさん(「ぶらりデイトナひとり旅」のブーツヒルサルーンのあたりで登場してます!)が出迎えてくれた。
コウさんとはこのあと、今回の旅の帰りがけ、思いがけず裏デイトナツーリングルートを開拓することになる。

3月4日(日)

行ったことのないデイトナ有名スポットを訪れようと、朝からドライブ。クルマがクルマなのでとにかくあちこちで声をかけられる。
アイアンホースサルーンは噂に聞いていた通り、雰囲気ばつぐん。ああいうところでのんびりビールを飲みつつバイク談義したいものである。自分がバッセンジャーかタンデマーになる必要があるけれど。
メインストリートもすでにエライことになっていて昼から馬鹿騒ぎ。
オーモンドビーチH-Dにも寄ってみる。前後の道は単なるハーレーのディーラーがあるというだけなのに大渋滞。オーモンドビーチH-Dはあまりに巨大で、例えるなら、ちょっとした日本の郊外のイトーヨーカドーとかそういう複合型ショッピングモールくらい大きい。

ガソリンが1ガロン(約4リットル)=約2ドル48くらいに上がった。かなりのインフレだ。

とはいえ、人々を見ていると好景気に沸くバブルっぽい感じがする。

3月5日(月)

ゆっくり起きてスピードウエイへ。AHRMAのレースで、「ぶらりデイトナひとり旅」を登場人物に渡すためである。
今年はなんと、入場料無料、インフィールド入場料も無料だった。
中にはいってそのわけが判ったのだが、バンクのあるターン4のあたりは、有料キャンプ場に、反対側ターン2側は有料のHOG村(たしか40ドルとかいうけっこう高い金額だった)になっていたからだった。
つまり、今年はバンクにクルマで乗り付けられない、というわけなのだ。

でも、今年のぶらりデイトナひとり旅の目的は、出来上がった新刊を登場人物に渡すためなのでそんなことは構わない。

AHRMAのパドックはスピードウエイの新装開店で混乱を喫した去年と違って、今年はまとまったエリアに広がっていた。そのため、すぐに日本人村(?)を見つける。
おなじみネモケンさんこと根本健さん、四国からトレッセル塩津さんなどなんと7台がエントリーしていた。
正直、面白くない(苦笑)。自分はどちらかというと観戦するより走る、実体験するタイプなのだなあと深く実感する。

パドックをうろうろするとゼッケン136番を発見。
私のラッキーナンバーは36番と勝手に決めているのだが、これは、鈴鹿8耐にチーム監督として参戦していたころ、ふと思いついたダブルミーニングのナンバー。
36=サンロク=山麓=山の麓(ふもと)。山の頂上を目指すレースの仕方もあるが、私たちは私たちの身の丈で、山のふもとから裾野へ広げよう! というモットーを込めての意味である。

で。
今回の新刊「ぶらりデイトナひとり旅」は偶然にもエイ文庫の通しナンバー、136番。
中見出しに使ったヤマハのライダーのゼッケンは136番。
うまく説明できたかどうかわからないが、彼にまず渡すことができた。
幸先がいい。

夜はスミルナビーチスピードウエイへ。
ここはターマック(アスファルト舗装)でバンクのついたオーバル(楕円形)のレーシングコース。普段はスピードウエイレースが行われているが、今回は初めて、ダートセクションを設けてスーパーモトが開催された。
何しろターマックはバンク。なかなかの迫力であった。

3月6日(火)

早朝、空港まで、お世話になっている横部さんを送っていく。
慣れているとはいえ、やはりアメリカの道路。緊張を解いてはいけないので、あまりおしゃべりを弾ませることもできず。どーもすいません。今度ゆっくり例の件をお話ししたいです。

昼までジパツーのコラム書き。

午後から再びAHRMA。
「ぶらりデイトナひとり旅」に書いている、新車で買ってからレースをし続けて31年目に初めてそのバイクでデイトナで勝った!というジョージ・テイラーさん発見。もう70歳越えたと思うけど、今年もレースに果敢に挑戦していた。

そしてそして。
ナゾのインディアンマン、ドクにも再会。2冊渡そうとしたらなんだか丁重に遠慮されたので、ドクの友人に一冊渡す。そしたらお返しに、「キャベジパッチ」のTシャツを頂いてしまった。これぞ3倍返し。ほんと、海外でのこうした親切の数々、毎度のことながら恐縮してしまいます。

夜は顔より大きいロブスターを日本人ご一行様とご一緒させていただく。


3月7日(水)

こんなに短い日程は、初デイトナ以来。一人でパブも今年はかなわなかったが、心はすでにマン島。
本来ならば今年、デイトナに行くことは諦めていた。運良く、世界一周チケットが手に入ったため来れたので、存分にフロリダ焼けをしようとタンクトップで頑張ってみるが、まだ肌寒い。
飛行機はデイトナから、しかも午後便なので、コウさんとドライブに出かけることにした。
デイトナバイクウィークでただで配っているおすすめツーリングルートマップを参考に出発。1コース100~200マイルものルート。走りっぱなしで都合200キロくらいは走ったのではないかと思う。
このエリアでもっとも高いなんたらマウンテンを通過する、とマップに書いてあるのでそのルートを走ってみたが、そこにあったのは山ではなくなだらかな丘。でも、平らで退屈しがちなフロリダにあって、風光明媚な場所を見つけられたのは収穫だった。

クリスピークリームのドーナツを食べなかったのが心残り。

4時05分、DAB デイトナビーチインターナショナル(!)空港発、アトランタ行き。
アトランタからデルタ航空でイギリスのマンチェスター行きに乗り換える。
東海岸からイギリスまでは8時間。大西洋は太平洋より狭いことがわかった。
マンチェスターからFlyBeでマン島へ。日本からより3時間早く着くことができる。

マン島ではすでにパスポートチェックの場所はなく、「必要ならマン島政府のオフィスに来てください」の看板があった。港も同様だ。

出口でともだちがお出迎え。
これから3週間、マン島で博士論文のための現地調査を行う。


++++++日乗++++++
グレートブリテン島では流行性感冒が流行っているらしく。

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2007.03.15

メイキング・オブ『ぶらりデイトナひとり旅』

私の4冊めの文庫本、『ぶらりデイトナひとり旅』の発売日から約2週間が発ちました。そろそろ全国の書店に並んだのではないでしょうか。

デイトナのことを書こうと思ったのは、『バイクの島、マン島』を書いていたころからでした。まだまだ本にまとめたい話はほかにもたくさんあるのですが、世界最大のバイクのお祭りデイトナバイクウィークもその一つでした。

マン島本が出て、次のテーマはデイトナと決まり、担当編集者のキャプテンとリカちゃんと何度か打ち合わせを重ねました。りかちゃんに背中を押されて2005年3月のデイトナに意気揚々と向かい、おととし2005年の夏、マン島滞在2か月の間にデイトナのことを一度は書き上げたのですが…。
帰ってきて読み返したら、こりゃダメだ……と封印することに。なんというか、説明臭くて生き生きとしてなかった、というのが反省点でした。
デイトナで知り合ったTTライダー、ジェフが2005年マンクスグランプリのアクシデントでもう会えなくなってしまったことも関係していたかもしれません。
あるいは? 
もしかして自分自身が楽しんでいなかったのでは? と顧みて、締め切りまで猶予を頂き、本のため、というより、自分のためにもう一度、デイトナの旅を仕切り直してみることにしました。

それで、2006年のデイトナバイクウィークは、原点に戻って、宿は一人でビーチ沿いの安モーテルへ。黒人さんのグループと仲良くなりました。サーキットでのプレスパスは申請せず、雑誌のための取材は入れず、朝はビーチで日焼け、昼はひたすらあちこち走りまわって、ヘルメット持って丸一日各車の試乗バイクで走って、夜は毎晩メインストリートに繰り出して……。そんな一週間を送ってみました。

そもそも私が知りたかったのは、バイクウィークを楽しむために来ているバイカーの気持ちではなかったのか。
おぼろげながら焦点が定まってきました。

それで、仕切り直したプロットを持って相談しに行くと、格段に忙しくなったリカちゃんに代わって、新人ひでちゃんが担当することになりました。
このオトコは私が言うのもなんだが、スゴイ。じゃ連絡入れます、と言うと必ず連絡してくるマメマメしい人。普段からそうならとってもモテるんじゃないか。とブログ上でからかってみたりなんかして。皆さんどうぞかわいがってやってください。と茶化すのはここまでにするとして。担当になってから校了まで、なんと彼は毎日必ず連絡をくれました。それで去年の11月からブーストかけることができました。
それに心強かったのは3秒で判断を下すオトコ、キャプテン。
おかげさまで最後の最後に踏ん張ることができ、本ができあがりました。

涙涙のBMW横井さんのくだり、ニューヨークでの台湾人エリカとの珍道中、日本人プライベーターの200マイル参戦などなど、書き加えたかったけど泣く泣く削ったエピソードもたくさんあります。いつの日かそれはそれでまたまとめられればいいなと思ってます。

さてさて、今年のデイトナバイクウィーク。初めて行ったとき以来の4泊5日という短い滞在でした。
そもそも今年3月は前々からマン島に来ることに決めていたので、デイトナ行きは諦めていたんです。けれども、これまで貯めに貯めたマイレージで世界一周チケットが取れることがわかり、日本~デイトナ~マン島~日本という旅程を組みました。

今年のデイトナの旅の目的は出来上がった本を登場人物に渡すことでした。
私のラッキーナンバーは「36」(=山の麓(ふもと)=山麓(サンロク)ですが、不思議なご縁で、今回の本のエイ文庫の通しナンバーは136番。さらに不思議なことに、中のコンテンツのタイトルに使った写真が偶然ヤマハのゼッケン136番でした。で、その136番さんに無事渡せました。
さらに、新車で買ったTD3で31年間レースをしていて初めて勝った!というジョージ・テイラーさんにも渡すことができました。彼はすでに70歳近いですが、今回もガンガンバンクを攻めて2位か3位になってました。
さらにさらに、インディアンで83歳のアル・ナップを目指す!と言うナゾのインディアンフリーク、ドク・バツラーさんにも渡すことができ、お返しに「ワールド・フェイマス・キャベツ・パッチ」(コールスローレスリング)のTシャツを頂いてしまいました。

ってな感じの今年のデイトナバイクウィークでしたが、正直、やっぱりバイクで走らないとなぁ。。と思ったのも事実でありまして。
再び、私の中のデイトナの旅は仕切り直しになるかもしれません。

皆様のブログやサイトでご紹介いただいています。ありがとうございます。(順不同)

茅ヶ崎日記

ジャーナリスト米田俊さんのブログ。大昔、新宿7丁目にあった出版社で出会ったのがご縁です。

あー、しかしホント、アメリカのビッグイベントってめっちゃ楽しいんだよねー。最後に行ったのって、Renoのヒコーキのイベントが最後だなあ。いつだっけ、97年だからもう10年前やんか。うひゃー。小林さんのおかげで、禁断症状出ちゃいそうだわ

ピストンエンジンは永遠に

古くはグースのMS-1レーサーでお世話になってました。永遠の心の師匠です。

近年は、ハーレーダビッドソンのためのバイクウイークという意味合いが強いようですが、特に思い入れが強いわけではない(ハーレーに対して)小林さんの視点では、冷静に分析しているところが印象的です。 ピンク!のストリームライン・ホテルでの出来事は、思い出深い事であるようで、ワタシも小説や映画のようなことが現実に起こるのだと・・・。

徒然なるお知らせ

元ホットバイクジャパン編集長にして作家でもある大先輩、池田伸さんのブログ。

ハーレー乗りではない女の子のレポートとして、とても面白かった

モトナビ

トップテンチャートやなんかで登場させていただいてます。

アメリカのデイトナに何万人ものバイカーを集めて行なわれる一大イベント「デイトナバイクウィーク」の、そこでしか味わえないバイク好きたちとの交流が綴られた1冊だ

++++++日乗++++++

マン島、今日は約8度。曇りときどき晴れ。思ったほど寒くありません。週末はロンドン・ブリストル・パイオニアランという1930年より前のバイクが走るイベントを観に行ってきます。

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2007.03.05

【今週のモーターサイクルスポーツ】3月5日~11日

今週行なわれるモーターサイクルスポーツです。

3月10日(土)

デイトナ200マイル
アメリカ・フロリダ州デイトナインターナショナルスピードウェイ

世界GP 第1戦
カタール

筑波TT

3月11日(日)

全日本トライアル選手権 第1戦
真壁

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2007.03.01

デイトナバイクウィークは明日からです。

デイトナバイクウィークは明日3月2日から11日までです。
今年はAHRMAの日程のみ滞在する予定です。新刊の『ぶらりデイトナひとり旅』を持って。

グーグルローカルの航空写真がすごい。
サーキット(デイトナインターナショナルスピードウエイ)の方が、空港(デイトナインターナショナル空港)より大きく見える。(滑走路を除く)

++++++日乗++++++
新雑誌「ボボス」の取材を受けました。

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