« CBR150Rの動画をUPしたのでバンコクモーターバイクフェスティバルの写真をあれこれUP | トップページ | カワサキNinja ZX-25R関連の動画は小林ゆきの代表作となった気がします »

2020.08.18

どういうレベルのライダーがサーキットスクールに参加しているのか~SPA西浦モーターパーク二輪スクールの現場から

68431361_2580204375343616_74660779557189

※この記事は昨年(2019年8月18日)にfacebookに書いたものを再掲しています。

SPA西浦というサーキットの2輪スクール講師をしております。

ロードレースではなんの実績もないわたしですが、初心者対象のスクールということでわたしでもできることがあるのではないかと思い、お引き受けいたしました。

国際ライセンスの条件がなかった時代にMFJインストラクターの資格を取ればよかったと思うことしきりですが、SPA西浦のスクールはサーキット直営スクールであること、わたしは国内ライセンスライダーですがレースを30年続けていること、また安全運転特別指導員の経験も少しは生かせるのではないかと思い、今に至っております。


西浦のスクールには、1分切るようなライダーもたまには来ますが、多くは1分15秒前後(西浦は筑波のタイムの110~120%くらいのタイムかなと思います)、また、なかなか1分30秒切れないくらいのライダーも来ます。

SPA西浦のスクールにいらっしゃるライダーの多くは、50代を中心としたリターンライダー、あるいは30代くらいでお金がようやくできてバイクに乗るようになってバイク歴はまだ数年……といったライダーさんたちです。

筑波で言えば1分30秒いかない、もてぎなら3分、鈴鹿なら4分……のようなライダーさんも参加します。
つまり、ツーリングレベルでもかなりの“安全運転“だったりします。

そのようなライダーさんはおそらく、教習所や運転免許試験で課せられるような8の字だったりスラローム課題も上手にこなせない方もいらっしゃるかと想像します。

昔(1980年代)ならサーキットを走るライダーの資格として

「峠を走りこんでたらオレ・アイツ誰よりも速い」
(じゃあサーキットで腕試ししてみるか!)

みたいなことがあったかと思います。
あるいは、90年代以降ならミニバイクから始めて頭角を表した・3歳からポケバイに乗っている、みたいな人が頂点を目指す、みたいな世界もあったかと思います。

ですが、いま西浦のスクールに参加するライダーさんは、レースを目的としていない方ばかりです。
ただ、どんなレベル・経験のライダーさんだったとしても誰もが

「サーキットを走ってみたい!」

「スキルアップしたい!」

「安全に走行する技術を身につけたい!」

という強く熱い思いを持って参加してくださいます。

もともと速いとか、レースで上位を目指す以外の世界がそこにはあります。

それだって、モータースポーツ文化の一端だと思いますし、裾野はそちら側に拡がっているはずと思います。
そのような参加者の気持ち、願いをわたしは尊重したいと思って、毎回スクールに挑んでおります。

みなさん、サーキット走行がしたい方々ですから、知識はあります。
なので、最初から

「どこでブレーキかければいいですか」
「どれくらいブレーキかければいいですか」
「どれくらいのタイムが基準になりますか」
「タイヤのはしっこまで使えてないのですが…」

などなど、“答え”を求めてこようとします。

サーキットを速く走るには、ストレートスピードが上がるのが一番てっとり早く、しかも安全にタイムアップにつながること、
ストレートの加速をよくするためにはコーナーの立ち上がりを効率よくするラインを走ること、
コーナーの立ち上がりを効率よくするためにはどこにクリッピングポイントを取ればいいのか、
クリッピングポイントを狙うためにはどこでどれくらい減速すればいいのか……

のような「逆算して考える」(byキッシー先生のお言葉)を伝えます。
そして、タイムは「結果でしかない」ということを繰り返しお伝えするようにしています。

タイヤが端まで使ったかどうか(使えているかどうかではなく)も、あるレベルまでのライダーにとっては結果でしかないと思っています。

(「アマリング」なんて言葉は滅びてしまえ!)

それでも、

「もっとコーナーがんばらないといけないでしょうか」

と聞かれたりするので、そのときは、メインストレートでもっと開けましょう、回転数上げましょう、と伝えます。

レッドゾーンが1万1000回転からのビッグバイクで、メインストレートでは2000回転しか開けていなかった人もいました。

スロットルを開けろ、ストレートスピードを上げろ、というアドバイスは、同時にしっかりブレーキできるようになっていなければなりません。

しかし、サーキット走行をしたいと参加してくるライダーのほとんどが、ABSを効かせたことがない、意図的なタイヤロックができない、したことがない方々です。

そのような方々が、サーキットでもっとも理想的なタイヤロック寸前の99%のブレーキングを果たしてできるでしょうか、とも思います。
本当は、コース以外でタイヤロックの練習をして欲しいのですけど、転倒したりすることがあって、気温などの条件がよいときでないとなかなか実施できないのが現状です。

……いろいろと書きつらねてしまいましたが、SPA西浦のスクールに参加される方は皆さん真摯で紳士な方です。
そういった方々が明日のバイク文化やモータースポーツ文化を創って行くのだと思います。

毎回、スクールの終わりにお伝えしていることがあります。

「バイク」というだけでかつての暴走族のイメージ、バイクブームの頃に事故が急増したイメージがあって、ライダーは社会から虐げられてきました。まじめに「スポーツ」としてモータースポーツに取り組んでいても。でも、皆さんが正しく取り組み楽しんで無事に帰宅すれば、モータースポーツやバイクへの理解が進むと思います。ぜひ、今日楽しかった、気持ちよかったという思いを、無事に帰宅して皆さんの家族や友人に伝えたり、職場や友だちに自慢してください!

……と。

レベルや経験の差があるとスクール運営はなかなかたいへんですが、もともとへっぽこライダーから始まったわたしの経験から、今後も、より入門よりの内容でこれからも進めていければなと思っておりますし、それがわたしの役割なのだと思っております。

* * * * * * *

次回、西浦のスクールの日程は未定です。

|

« CBR150Rの動画をUPしたのでバンコクモーターバイクフェスティバルの写真をあれこれUP | トップページ | カワサキNinja ZX-25R関連の動画は小林ゆきの代表作となった気がします »

12.モータースポーツ」カテゴリの記事

01.バイク」カテゴリの記事