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2012.04.01

「モータースポーツ・オリンピック」開催決定 か

FIM国際モーターサイクリスト協会では、「モータースポーツ・オリンピック」開催に向けて開催準備委員会を設立したと発表した。


Olympic

「モータースポーツ・オリンピック」とは、二輪によるモータースポーツの各種目を一堂に会し、国別ポイント制の国別表彰と、モーターサイクルスポーツ世界一を決める個人表彰の二つを軸としたイベントであるという。

国別表彰は、各競技のポイントをスポーツ国籍ごとに集計して上位を決め、個人表彰は異種競技への参加も含めてポイントを争う。

FIMのイポリトール会長は、

「二輪+サイドカー(三輪)=まさに五輪だよね~」

と開催に意欲を示した。


* * * * *

オリンピックとモータースポーツの関係は、かつて黎明期に次のような事例があった。

たとえば、1900年のパリ・オリンピックでは参考競技として自動車レースが行われたとされている。しかし、これはオリンピックと同時に開催されたパリ万博のイベントとして開催されたもので、今日、国際オリンピック委員会(International Olympic Committee、略称IOC)は自動車レースが開催されたことを認めていない。

また、1907年の9月から11月にかけてイギリスとアイルランドのモーターサイクリングを統括するオートサイクルクラブ(Auto Cycle Club、略称ACC、のちのAuto Cycle Union、略称ACU)が1908年のロンドン・オリンピックに向けて、オリンピック担当事務官にオリンピックでのオートバイ・レース開催を書簡で提言したが、オートバイ・レースがスポーツか否かであるに関わらず開催は承認されないと伝えられたという[FIM 2005: 23]。

モータースポーツ統括団体のFIMは、IOC(国際オリンピック委員会)の承認国際競技団体連合の傘下にあり、モータースポーツのメッカ、イギリスで開催される今年のロンドン・オリンピックでもモータースポーツの参考競技開催を打診していたが、都市型オリンピックとしてのロンドンでは場所の面で開催が困難との報告を受け、それならばモータースポーツで単独のオリンピックが開催できないかということで、今回のモータースポーツ・オリンピック準備委員会設立に至ったもの。

モータースポーツ・オリンピックの開催内容は具体的に、

ロードレース部門】、【モトクロス部門】、【オーバルレース部門】、【トライアル部門】、【X-GAME部門】の5つを軸に、2週間の会期で予選から決勝レースを一つの国・エリアで行なう。

各カテゴリーには、

【ロードレース部門】

●ショートサーキット
・モトGP
・モト2
・モト3
・スーパーバイク
・スーパースポーツ
・スーパーストック
・耐久レース
・ミニバイク
・ポケバイ
・ビンテージ
・50ccモペッド/スクーター
・ドラッグレース/スプリント
・各メーカーのワンメイクレース(H、Y、S、Kの国内4メーカーの他、H、D、B、A、Tがサポートレースを開催予定)

●公道サーキット
・タイムトライアル(TT方式)
・マススタート(em messe)
・ヒルクライム

●サイドカー
・サイドカーF2
・サイドカーF3
・サイドカーミニ

【モトクロス部門】

・モトクロス
・スーパークロス
・スクランブラー/エンデューロ/クロスカントリーラリー
・インドアエンデューロ
・グラスクロス
・サンドクロス
・ヒルクライム
・サイドカークロス
・スーパーモト/スーパーモタード
・スノークロス

【オーバルレース部門】

・ダートトラック(マイルレース、ハーフマイル、クオーターマイル)
・スピードウェイ
・ロングトラック
・グラストラック
・オートレース(日本式)
・アイストラック
・サイドカー(スピードウェイ/ロングトラック/サイドカーアイストラック)

【トライアル部門】

・トライアル
・インドアトライアル
・サイドカートライアル

【X-GAME】

・FMX
・スタントバイク
・モーターサイクルサッカー

…を予定している。
ライダーは全ての種目に参戦することができ、またチームを結成することができる。上位ポイントの合計で、国別と世界最強ライダーを決めてゆくこととなる。


また、各競技には、

ウーマンズ・クラス」(女性クラス)

ベテランズ・クラス」(50歳以上クラス)

パラレル・クラス」(障害者クラス)

e-Power・クラス」(電動バイククラス)

の各クラス別表彰も設ける。

なお、第1回モータースポーツ・オリンピックではエキシビション競技扱いだが、
X-GAME部門では「コンピュータゲーム」クラスで「MotoGP」「TTスーパーバイクス」が開催される。

また、

メカニック競技──「耐久レース方式タイヤ交換・ガソリン給油」競技、

ヘルパー競技──「ホスピタリティ」競技──ライダーには自転車を漕いでもらって心拍数を上げ発汗してもらい、いかに早く着替えてもらうか、いかに心拍数を早く平常に戻せるか、また来客への対応などを競う

プロ・スペクテイター・チャンピオンシップ──ありとあらゆる二輪のモータースポーツの知識をクイズ形式で競う競技

チーム監督競技──「ネゴシエーション」競技(モータースポーツ・オリンピック最終日までに、バーチャルではあるがチームスタッフ/メカニック/ライダー/スポンサーと交渉し最強チームを結成する。過去の競技成績(ライダーだけでなくメカニック等も含め)ポイント制度で最強と思われるチーム結成の順位を決める競技)

も行われる予定。

* * * * *

なお、第1回モータースポーツ・オリンピックの開催地は、ほとんどの種目を開催可能な日本が第一の候補地として挙げられ、東日本大震災復興の意味も込めて、東日本地区での開催が有力だという。

このうち、メイン会場は成田空港に近く、国際格式サーキット、ミニコース、オーバルコース、ダートトラックコース、トライアルコースを備えたツインリンクもてぎが有力で、誘致に備えて目下、ダートトラックコースの再造成と、モトクロスの国際コースを造成中だという。

これに対し、震災復興を目指すスポーツランドSUGOは、すでに国際モトクロス場を備えているということで、モトクロス部門の誘致を検討中とのこと。
また、仙台ハイランドもドラッグレースの実施経験があることから、一部競技の誘致を行なうと発表。

また、懸案の公道サーキットについては、すでにFIA格式で県道封鎖による四輪ラリーの経験が豊富、しかも日本のモータースポーツ黎明期に行なわれた伝説の“浅間火山レース”の開催地、群馬県が有力候補だという。

サンドコースとグラストラックは、震災の被害に遭った茨城県が、大洗の海岸と県営牧場の用地をすでに確保し、誘致合戦に備えるという。

インドア競技については大型のアリーナを備える埼玉県と千葉県で誘致合戦が繰り広げられる模様。

MFJの高野豆腐会長は、

デイトナバイクウィークは100マイル四方のエリアで数々のバイクイベントが開催され50万人もの集客があると聞く。ツインリンクもてぎを中心に、栃木・茨城・千葉・埼玉や宮城・福島など広域エリアにまたがる開催とはいえ、道路インフラなどが整う日本ならではの受け入れ体制は万全。メーカーの支援も受けやすく、またメディア対応も磐石であり、世界各国に情報を発信できる。オートバイ製造王国ニッポンとしても、ぜひとも第1回目のモータースポーツ・オリンピック誘致を実現し、業界の活性化とモータースポーツの発展に寄与してゆきたい」

と語った。


なお、本日は4月1日です。

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