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2011.04.20

二輪車は工学系アカデミズムの世界でどのような研究がなされているか

二輪車を研究する工学系の研究者や技術者が集う学術団体といえば、日本最大の学術団体でもある「社団法人 自動車技術会」があります。

会員数は実に4万3000人。会員は大学や研究所に属している人だけでなく、自動車メーカーや部品メーカーなどの技術者が多いのもこの学会の特徴です。わたしも、その末席に籍を置かせていただいております。

自動車技術会は、基本的には自動車、つまり四輪車に関する工学系の研究を扱っていますが、二輪車に関する研究者も少ないとはいえ研究発表がなされており、バイクに関する世界最先端の研究の情報を得ることができます。

その自動車技術会の関東支部学術研究講演会が、去る2011年3月9日(水)に慶應義塾大学日吉キャンパスで行われましたので、行ってきました。

口頭発表は6つの部屋に分かれて、朝から夕方まで全部で97の講演が行われました。
加えて、ポスターセッションは12の展示、さらに技術展示として企業から5つの展示が行われていました。

今回発表された、二輪に関係する研究は次の通りです。

【口頭発表】

「二輪車を操縦するロボットの制御系構築に関する基礎的研究」 日本大学生産工学部 渡辺淳士 他2名

「二輪車を操縦するための人間の入力に関する研究」 日本大学生産工学部 山田浩佑 他3名

「4ストローク小排気量空冷エンジンのオイル消費に関する考察」 ㈱本田技術研究所 澤海嘉司弘 他1名

「一次元シミュレーションを用いた小型二輪車の吸排気口音の予測技術」 ㈱本田技術研究所 木戸秀樹 他1名

「二輪車を操縦する人間の制御動作モデル構築に関する研究」 日本大学生産工学部 山本雄一 他2名


【ポスターセッション】

「現代技術に基づく、ダイムラー自動二輪の再現」 日本大学理工学部 佐々木健雄 他3名

「二輪車における経路誘導情報がライダーに与える影響に関する研究」 慶應義塾大学 椿本幸介 他1名

「ダイムラーのオートバイの再現(二輪車運動特性を考慮した基本構想図の作成)」 日本大学理工学部 増田成晃 他3名

「二輪車のロール運動によるタイヤ接置点移動と力学的ロール角」 日本大学理工学部 岩木洸樹 他2名

「二輪車用ドライブレコーダの開発のための考察」 日本大学理工学部 金澤大地 他3名


【技術展示】

「二輪EV(EV-neo)」 株式会社本田技術研究所

発表を見聞きして感じたのは、これまで誰もが思いつかなかった新しい技術、という研究ではなく、「どのように技術を評価するか、その基準のための研究」や、「なぜそのシミュレーションが必要なのか」というような、いわゆる「基礎研究」が、だいじに、大事にしっかりと研究されているなぁ、ということでした。

バイクは、エンジンの推進力で二つのタイヤと地面との摩擦によって車体を安定させて走る乗り物ですが、意外にも、「どのように評価すべきか」「何を基準にすべきか」という点については、まだまだ研究途中であるとのこと。

そうした基礎研究をおろそかにせず、地道に研究をすすめることで、思わぬ副産物・派生効果が発見されるといったこともあるようでした。

メーカーの技術者による発表では、他メーカーとの緊張感ある質疑応答が繰り広げられるのもまた、学術研講演会の醍醐味です。

各々の発表内容については、今後、拙ブログで紹介していきたいと思います。

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