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2011.01.28

実現は難しいかもしれないけど、いくつかの交通安全施策の案

前回のブログエントリー「電動アシスト自転車と原付バイクが共存していくために」では、ある程度、実現可能ではないかと思われる交通施策案を挙げてみました。

①自転車に交通事故保険の加入義務づけ ②電動ハイブリッド自転車に時速15キロのスピードリミット装置設置の自主規制

③自転車の最高速度規制創設と、取り締まりの実施。具体的には、最高速度10キロ程度の規制

④原付の車両規格の見直し

こういう風にすべし、とわたしが考えているのではなく、現状、日本の交通施策を鑑みると、規制緩和よりも、規制新設の方が実現しやすいのではないか、その中で、できるだけ現状の道交法を変えずに緩やかな規制内容として考えてみました。

わたしは基本的には、規制はできるだけ無い方がいい、と考えています。

規制は無い方がいい、と考える中で、それでも安全な交通を目指すには、運転者や歩行者の全てが道路交通法を理解し、法律を守り、マナーを大切にする姿勢が大事……という性善説なんか理想論だ!と言うのもまた真理な気もいたします。

ですから、わたしは、これ以上の交通安全は、できるだけ道路システムで対応していくのがいいのではないかな、と考えております。

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さて。

お金がかかるので実現不可能、法律を改正しなければならないので実現不可能、と思われるかもしれませんが、交通安全のためには、もっともっと方法があるはずでは?と、日頃考えていることを、いくつかピックアップしておこうと思います。

①片側2車線以上の双方向通行の一般道は、中央分離帯を設ける

これにより、右折vs直進事故や、Uターン事故が大幅に減らせます。

②右折矢印信号時のUターンを原則、許可。というか推奨。

交差する道路からの常時左折や左折青信号という運用がない限り、右折矢印青信号時のUターンが、もっとも安全にUターンできますから、これを許可すべきと思います。

③直進矢印信号と青信号併用の禁止

一部で見られる、直進矢印信号と青信号(全方向進行可能)の併用交差点(例えば水道橋交差点)がありますが、一般的には、直進矢印と対向青信号(つまり直進可能)は併用されないことがほとんどで、運転者の注意が対向右折車に向かないことがあります。この運用はただちに禁止すべきで、運用するにしても、「時差式信号」などの表記が必要でしょう。

④全ての時差式信号に「時差式信号」の明記を

横浜市内では時差式信号とわからない交差点での死亡事故がきっかけで、全ての時差式信号に「時差式信号」との表記が付くようになりました。これを、全国的に正式運用として必ず表記させるようにすべきではないかと思います。

⑤自転車の歩道走行不可の標識を明示

現状、自転車の「歩道走行可」の標識はところどころありますが、自転車が原則走ってはいけない歩道、という標識はほとんど見かけたことがありません。
原付の二段階右折/二段階右折禁止の標識は、あっと言う間に全国に設置されたという歴史があります。
現状、自転車はどの歩道でも走ってよい、むしろ歩道走行推奨、のような誤解がまだまだ続いています。その誤解を解くためには、「自転車走行不可」の標識を全国に普及させていくべきではなかろうかと。

⑥自転車の違反に反則金制度を

6歳の子どもあたりから容赦なく、反則金を取ったらいいんじゃないかと思います。そのくらいしないと、車道逆走、信号無視、一時停止無視、無灯火などがなくなることはないのではないか、と。

⑦原付二種、普通二輪小型限定免許は、普通免許で運転可能に

これは、すでにヨーロッパでそのような制度となり、自工会でも推進していることですが、免許取得時の講習を義務付けにして、普通四輪免許で125ccクラスのバイクまでは運転できるようにしてもいいんじゃないかと思います。

⑧原付免許の実技試験実施+最高速度規制の緩和

道路交通はできるだけ速度差がない方が安全、と言われています。現状、60キロ規制道路でも原付は30キロというのは、法律が危険を促しているようなものではないかなと感じます。
原付の最高速度規制を、40キロなり50キロなりに緩和するとして、そのためには、実技試験を実施すればよいのではないかと思います。

⑨優先道路×路地の交差点の形状を、+ではなく 」「 の形状に

アメリカで多く見られるのですが、+の交差点形状にすると、路地から路地へ優先道路を横切って直進しようとするクルマが事故を起こしたりするので、」「という形状にして、路地から路地への直進が一度にできないような形状にしておく、という方法は日本でも応用してほしいな、と思います。

⑩普通自動車免許の初心者運転期間は、家族または免許歴3年以上のドライバー以外、同乗させてはいけない

冬の風物詩となっている、18歳ドライバーが同級生等を同乗させて複数名一度に亡くなるという事故が後を絶ちません。免許取得時1年間は、家族または免許歴3年以上のドライバー以外は同乗不可にして、1年間は運転を路上で体得する期間に徹するような方向にしたらいいんじゃないでしょうか。

⑪普通二輪・大型二輪免許取得後の路上講習の義務付け

とくに、初めて免許を取る人は、免許取得後に2時間程度、プロの指導者のもと、路上講習を行うとよいのではないでしょうか。できれば、プラス1時間程度、高速講習も行い、合流や料金所での支払いをバイクでも体験してもらうといいと思います。

⑫四輪車の全ての座席のシートベルト/チャイルドシート着用義務と罰則規定

後部座席からの車外放出が原因の死亡事故は、シートベルト義務化でまだまだ減らせるはずです。

⑬乗車用ヘルメットの規定見直し

道路交通法とJISの規格など曖昧になっている「乗車用ヘルメット」の規格や規定ですが、ここいらで、厳密にどれが正しいヘルメットなのか規格や規定を設けて、規格外ヘルメット(たとえば大型二輪に乗っているのに半キャップをかぶっているとか、装飾用ヘルメットをかぶっているだとか)を禁止して取り締まってほしいです。
二輪の死亡事故のうち、約3割は頭部が原因ですが、そのうち何割が正しい乗車用ヘルメットを、正しくかぶっていたのか? 統計ではそこまで詳しくは明らかになっていませんが。

⑭ヘルメットのあごひもを、シートベルト同様、締めることが前提として取り締まり

予想では、二輪車乗車中の死亡事故で頭部が原因のもののうち、大半はヘルメットの顎ひもの締め方が緩かったか、もしくは全く締めていなかったか、という気がいたします。
クルマのシートベルト同様、目視で確認できることですから、法律の解釈規定を変更して、あごひもの取り締まりをしてもいいのではないでしょうか。

⑮自賠責に入っているどうかの確認

今ではほとんど行われていない、自賠責加入の確認ですが、スピード違反取り締まりより何より、自賠責の確認と取り締まりを行って欲しいです。無保険車・無免許が一番、自覚的に交通法規を守らないタイプの人たちなのではないかという気がいたします。

⑯高速道路合流地点での車線変更禁止

高速道路などの合流地点は、その前後数百メートルをオレンジ線にして、車線変更禁止にすべきではないかと思います。
ノロノロ合流してくるクルマを避けようと、後方確認もせずに、これまたノロノロと右側に急に寄るようなクルマの多いこと。そこに衝突してしまう、というパターンの事故がよくあります。
同様に、高速道路の料金所、とくにETCレーン直前も、思い切ってオレンジラインにして、進路変更禁止にして欲しいな、と。目の前のETCレーンが混んでる/空いてるからと言って、これまた後方確認せずに急に進路変更してくる危ないクルマがほんと多くて危ないです。

⑰モペット免許の創設、もしくは小型特殊の範囲を拡大

現在の小型特殊の範囲を拡大して、車種や歩道のサイズによって、一部、歩道走行可能なパーソナル・ビークルがあってもいいんじゃないかと思います。
イメージとしては、ヨーロッパのペダル付き原動機付き自転車や、中国のフル電動自転車、電動車いすだけど最高速度が6キロに規制されないもの、超小型ミニカーなどです。
小型特殊免許とナンバー登録、自賠責が必要だとして、ヘルメット不要、一部歩道走行可能にして、来る超高齢化社会や、障害者にバリアフリーな交通社会に対応する乗り物があってもいいのではないかな、と。

まだまだいろいろアイディアはあるんですが、今日はこのへんで。


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