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2010.02.13

「原因は選手の過失」?

カナダ・バンクーバーで開会式が行われ始まった2010冬季オリンピック。
2月12日に起きたリュージュの練習走行中の死亡事故に関して、早くも当日中に国際リュージュ連盟と国際五輪組織委員会は、コースに問題がなかったとの声明を発表したそうだ。

本番へは、壁を高くして対処するのだという。

時事通信(2010年2月13日配信)の記事タイトルは以下の通り。

原因は選手の過失=競技実施へ-リュージュ死亡事故〔五輪・リュージュ〕

モータースポーツの場合、これほど早い段階で選手に過失があったなどと発表されることは、現代ではまずないので、とても驚いた。

これに対して、選手の母国グルジアの政府はこう反論しているとの報道がある。

だがグルジアのルルア文化スポーツ相は「彼の技術、経験不足と指摘するのは早計で不公平」と反論 (スポニチ、2010年2月13日配信)

スポニチはさらに、

「リュージュ死亡事故 経験不足が命取りに?」

とのタイトルの報道もしている。

これに対してグルジアの文化スポーツ相は

「彼の経験不足(のせい)だとする推測は不当で誤解を招くものだ」と強調した

という。(時事通信 2010年2月13日)

時事通信の報道では、

不運にもクマリタシビリが打ち付けられたコース脇の鉄柱は保護カバーもなかった

との情報もあるが、これは「不運」などではない。モータースポーツなら安全対策を怠った過失だと言われるはずだ。

こうしたスポーツでの事故を考える際に、

1) 事故そのものが起こった「物理的因子

2)事故に至るまでの「社会的な背景因子

3)事故の結果に影響した「物理的因子」

をそれぞれ分解し考えていかなければいけない。その上で、原因・要因・主因などの結論にたどり着かなければいけないと思う。

もちろん、原因は一つではない。さまざまな条件が重なり合って、最悪の結果に至ってしまったのだ。

けれども、その最悪の結果は、きちんと要因分析をすることによって、次の保健安全〈Health and Safety〉に生かされてゆくこととなる。

今回の事故は、事故そのものが起こった物理的因子はコースの軌道修正ができていなかったことか?
社会的な背景因子として、選手に経験がもっと必要だったか?
結果に影響したのは防護を施していなかった鉄柵か? ヘルメットやプロテクター、ウエアの構造ではなかったか?

滅多にある事故じゃないから、リュージュだってラージヒルジャンプだって社会的に赦されているスポーツ競技なのだけど、それでも、もう少し調査をして欲しいなあと思ったニュースでした。


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