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2007.05.25

刻みたかったのはラップタイムなのか?

グランドスタントに行くと、もろもろの最後の準備であちこちでトンカンやっている。
ノーブルズパークは今年、全て参加チームのために使われていて、すでにかなりのチームがキャンピングカーやコンボイでやってきている。こんなに出足が早いのは、早く来てリラックスするのもあるだろうし、フェリーが早くしか取れなかったチームもあるだろう。

というわけで、今年は一般のツーリストはノーブルズパークには泊まれませんのでご注意を。

パドックでは旧知の知り合い、新しく友だちになりそうな予感のする出会いがたくさんあった。
ワイド・ボンドは15回もTTに出ているアメリカ人で、レインボーカラーのファンキーなヘアスタイルが目印だ。今年もいつものように来ていたのだが、実はエントリーを却下されたのだという。それでも来たのは、サイドカーのパッセンジャーになれる可能性があること、すでにマシンは船で送っているため、受け取り返送の手配の必要があったので来たという。これまでも挨拶程度の言葉は交わしたことがあるが、今回の件で相当怒っていて、かなり長い時間しゃべりまくっていた。レギュラーエントラントは拒否するのに、ビッグネームのニューカマーはエントリーさせるのかよ、と。オーガナイザーはアベレージタイムを上げたいだけなんだ、完走率なんてどうでもいいんだ、とお怒りのご様子。

日本やイギリスでまことしやかに流れる「TTは100周年で終わり」なんて話は一切マン島ではない。それどころか、観光大臣がはっきり「TTが終わることはない」と公式に発言しているにも関わらず、相変わらずこうした噂が流れるのは、一つはゴシップ好きのイギリスのマスコミ、特にバイク新聞が盛んにネガティブな情報だけを書き立てるからだ。イギリスは世界でもっともバイク好きの割合が多い国民で、イギリス中、どこに行ってもコンビニやガソリンスタンドで「バイク新聞」が買える。
もう一つは、公道レースに反対するロビーイストがACU(イギリスのMFJのようなモータースポーツの団体)にいるのだろう。
ともかく、マン島でTTに反対する意見は聞かないが、今年のように、エントリーに問題が出てライダーの協力を仰げないとなると、今後、少しだけ風向きが変わるのかもしれない。

フランス人のサイドカーパッセンジャーさんは、家から大量のCD(ラックごと!)とDJ用のプレーヤーを持参し、プロシュートとワインを振る舞っていた。

「TTはシリアスなレースでしょ、だからレース前はこうしてリラックスして思いっきり楽しんでおくんだ」

驚いたことに、今年のドライバーとはまだ会ったことがないという。彼のいつものパートナーは例のエントリー問題で断られてしまったという。ちょうど、エントリーが決まったドライバーがパッセンジャーを探していて、電話で話しを付けたのみ、という。明日、初めて会うのだという。
見ず知らずの他人に命を託してTTレースを走るだなんて。
いろんな意味で感慨深い。

グランドスタンド向かいの墓地へ。TT&MGPのメモリアルを見に行く。去年よりも名前が増えているのが残念だ。かなり古い時代のライダーの名前もあるので、それはそれで意味のある碑ではある。

夕方から雲行きがあやしくなり、TTコースを走るのは中止する。
そのままキャッスルタウンへ。
明日のレースのためにたくさんのキャラバンが停まっている。

いつもに比べてクルマが多い。フェアリーブリッジは献花やらお願いごとのプレートやらでいっそう賑やかに鳴っている。霧雨が身体を冷やす。

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