三宅島バイクレースに反対する一部のバイク業界の人
意見を主張するのに新聞やラジオなどを利用するというのは非常に上手いやり方だ。ただし、マスコミに都合の良い文言(多くはセンセーショナルでネガティブな事柄) だけを、今後も切り取られ使われることを恐れないとするならば。
夕刊フジのネット版、ZAKZAKの報道によれば、今年11月に開催が予定されている三宅島オートバイレース(仮称)に異論を唱える一部バイク業界の方々がいるとか。
報道されている宮城光さんの主張は以下の通り。
宮城氏は、都とともに大会を主催する日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)から「どうすれば公道レースができるか?」という依頼を受け、昨年7月から三宅島を4回訪問、予定コースの外周道路(30キロ)などを視察・試走した。その結果、(1)幅員が6-7メートルと狭く道路沿いに家屋や石垣などがある。クラッシュパッド(緩衝材)などで対策しても安全性は不十分(2)都内の総合病院まで最短40分かかり、救急設備も不十分(3)車両の安全地帯がなく、事故の場合は2次災害が懸念される-などと判断。
「絶対に公道レースはやってはいけない」と結論づけ、「小さくてもいいからサーキットを作るべきだ」と提案した。
「サーキットを三宅島に作るべき」という対案は三宅島復興にもバイク業界振興にも役に立つのか未知数だが、今後、
「公道レースはダメ。サーキットならOK」という文言が、マスコミの都合のいいようにどんどん削られて
↓
「公道レースはダメ」
↓
「(バイク)レースはダメ」
みたいなことになりはしないか。「産む機械発言」みたく。前後の文脈はまったく無視されて、むしろ宮城発言がマスコミのバイクネガティブキャンペーンに利用されたりしないのだろうか。
宮城さんのことは存じているし、実はけっこう隠れファンだったりもする。んで、そこらへんのところ、ひとつ、慎重にお願いしたい次第です。恐らく、三宅島レース反対派も賛成派も、行き着くところは同じところを向いていると思うんで。「バイクの楽しさを知らしめたい」「バイクを取り巻く環境を何とかしたい」ということではないでしょうか。
土系ジャーナリストの○-○さんも苦言を呈していて、ならば土じゃね? (というか火山灰で) と書いておられる。
これはこれで面白そうだけど、土煙、火山灰煙モウモウなイメージは自然破壊なイメージを助長しがちで、たぶん「自然環境が……」云々の問題が、ロードレースよりもより多く出てきそうだ。自然環境に一番インパクトが強いのは人間が生活することなのに、という話はさて置かれるわけですが。
ZAKZAKによれば、難波恭司さんが「現状では選手に『死ね』というようなもの」だと発言していると報道されているそうですが。いや、出たくなければ出なきゃいい話で。マン島も世界GP時代は契約で走りたくなくても走らなければいけなかった歴史があるわけですが、今は違う。
もしかして、出たくないライダーにも出ろとどこかが招聘しているのだろか?
今週3月1日号の週刊新潮でも「石原都知事の「命取り」となるか「三宅島バイクレース」」と題した記事が展開されているが。
これは、バイクレース反対という記事ではなく、一連の石原慎太郎ネガティブキャンペーンの一環と考えて読むべき記事だ。
仮にMFJが競技を取り仕切らなくとも、“石原慎太郎”という強力なコンテンツがある限り、おそらくどこかの広告代理店とかイベント屋さんが出てきて利権を仕切りたがるのではないか。
4月の都知事選挙に石原氏の対抗馬として(馬ってったってメタファーですから、メタファー)建築家の黒川紀章氏が立候補を表明しているけれど、どうなるだろうか。
いずれにせよ、二輪業界側がキレイなこと言ってても、そもそも三宅島レースの発端は、行政側の主導で(でも住民側の運営・主催というカタチに持っていこうとはしている)、その背景には政治的計算がある、でも大義名分は三宅島の災害復興だってことを忘れてはいけない。
われわれバイク業界に関わる側が、そんなグレー(あるいは黒?)に利用されるだけでいいのか。つぶしにかかるべきなのか。逆に乗っかって利用してやれ、と息巻くのか。
えっワタシですか? 私は賛成派でも反対派でもありません。業界全体を俯瞰で眺めたい、ってのが立ち位置だと思ってます。
いずれにせよ、ご意見は三宅島オートバイレース実行委員会へどうぞ。
++++++日乗++++++
もうすぐヴァナゴンの車検。。。(ため息)。
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