« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »

2007年2月

2007.02.27

三宅島オートバイレースにバイク関係者が反対するのは、きれいごとではないですか

三宅島オートバイレースにバイク関係者が反対するのは、きれいごとではないですか

見出しは演出です。(愛・蔵太メソッド)

ZAKZAKの報道(続報)では「殺人レース」という言葉を使っていたけれど、宮城さんや難波さんご本人、本田技研工業が本当にそういう言葉を使って言ったのか、言わなかったのか。言わせておいていいのか

死者が出る出ない、という基準が禁止すべきかどうか、ということであれば、サーキットでのロードレースはもちろん、モトクロスだって、トライアルだって過去死者が出ているわけです。これを、バイクに関係しない人にどう説明するのか。

ホンダは、マン島TTとノースウエスト200、アルスターグランプリという公道レース選手権シリーズに、ジョン・マクギネス選手をホンダUK・パジェットから参戦させるわけです。ホンダ本社のワークスチームおよびワークスライダーではない、と言われるかもしれないが、少なくともイギリス圏ではワークス級の選手であることは間違いないわけで。

11月までもう時間がないと考えるのか、まだ8か月もあるではないかと考えるのか。

いわゆる“中の人”は丁寧に準備を進めているかもしれないし、そうじゃないかもしれない。実情を知らないのに決めつけるのはいかがなものか。

専門家が三宅島の道路は危険、というのなら、三宅島の住民をいつまでも交通事故の危険にさらしておいていいのか。レースのときだけ道路は危険なのか。日常生活時だって交通事故の恐れはある。こうしているうちにも、狭くて石垣があって、事故があっても病院まで搬送するのに40分かかる三宅島の3000人ほどの住民が365日危険にさらされている状況を、バイク関係者の力でなんとかすることはできないものか。より安全な道路に変革するべくサーキットの事故事例を一番把握しているバイク関係者から開催までの8か月の間でも助言することができるのではないか。

| | トラックバック (2)

2007.02.26

本日新刊『ぶらりデイトナひとり旅』が発売になりました

Daytona1

本日2007年2月26日、わたしの4冊目の本、『ぶらりデイトナひとり旅』(エイ出版社、エイ文庫136)が発売になりました。(一部地域では発売が遅れるところもあります)

1997年から10年に渡って通った世界最大のバイクのお祭りデイトナバイクウィークのエッセイです。

枻出版社の文庫本サイトにさっそく紹介されています。(2月26日発売の木世文庫4冊の紹介はこちら)

今回もまた全編ほぼ書き下ろしで、写真もコンタックスによるわたしの撮り下ろしです。
エイ出版のサイトで「立ち読み」することもでき、注文も可能です。

初めは、タトゥにアゴヒゲにノーヘルにチョッパーなバイカーに、こわごわだったわたしも、通ううちに、あっけらかんと楽しんでいるバイカーたちにだんだん馴染んでいきました。

フロリダサンシャインがどれだけ気持ちいいのか。そんなバイカー気分の片鱗を少しでも味わっていただければ幸いです。

今年のデイトナバイクウィークは3月2日から11日までです。(デイトナバイクウィーク公式サイトはこちら)
もちろん今年も行きますよ。

↓以下、アマゾンにもリンクしておきます。

続きを読む "本日新刊『ぶらりデイトナひとり旅』が発売になりました"

| | コメント (1) | トラックバック (1)

【今週のモーターサイクルスポーツ】2月26日~3月4日

今週行なわれるモーターサイクルスポーツです。

3月4日(日)
WSBK 世界スーパーバイク選手権 第2戦
オーストラリア・フィリップアイランド

++++++日乗++++++
本日、新刊 『ぶらりデイトナひとり旅』が発売されます。書店店頭に並んでなくてもバックヤードにある場合があるのでよろしければカウンターの店員さんにお問い合わせくださいませ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.22

三宅島バイクレースに反対する一部のバイク業界の人

意見を主張するのに新聞やラジオなどを利用するというのは非常に上手いやり方だ。ただし、マスコミに都合の良い文言(多くはセンセーショナルでネガティブな事柄) だけを、今後も切り取られ使われることを恐れないとするならば。

夕刊フジのネット版、ZAKZAKの報道によれば、今年11月に開催が予定されている三宅島オートバイレース(仮称)に異論を唱える一部バイク業界の方々がいるとか。

報道されている宮城光さんの主張は以下の通り。

宮城氏は、都とともに大会を主催する日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)から「どうすれば公道レースができるか?」という依頼を受け、昨年7月から三宅島を4回訪問、予定コースの外周道路(30キロ)などを視察・試走した。

 その結果、(1)幅員が6-7メートルと狭く道路沿いに家屋や石垣などがある。クラッシュパッド(緩衝材)などで対策しても安全性は不十分(2)都内の総合病院まで最短40分かかり、救急設備も不十分(3)車両の安全地帯がなく、事故の場合は2次災害が懸念される-などと判断。

 「絶対に公道レースはやってはいけない」と結論づけ、「小さくてもいいからサーキットを作るべきだ」と提案した。

「サーキットを三宅島に作るべき」という対案は三宅島復興にもバイク業界振興にも役に立つのか未知数だが、今後、

「公道レースはダメ。サーキットならOK」という文言が、マスコミの都合のいいようにどんどん削られて

「公道レースはダメ」

「(バイク)レースはダメ」

みたいなことになりはしないか。「産む機械発言」みたく。前後の文脈はまったく無視されて、むしろ宮城発言がマスコミのバイクネガティブキャンペーンに利用されたりしないのだろうか。

宮城さんのことは存じているし、実はけっこう隠れファンだったりもする。んで、そこらへんのところ、ひとつ、慎重にお願いしたい次第です。恐らく、三宅島レース反対派も賛成派も、行き着くところは同じところを向いていると思うんで。「バイクの楽しさを知らしめたい」「バイクを取り巻く環境を何とかしたい」ということではないでしょうか。

土系ジャーナリストの○-○さんも苦言を呈していて、ならば土じゃね? (というか火山灰で) と書いておられる。
これはこれで面白そうだけど、土煙、火山灰煙モウモウなイメージは自然破壊なイメージを助長しがちで、たぶん「自然環境が……」云々の問題が、ロードレースよりもより多く出てきそうだ。自然環境に一番インパクトが強いのは人間が生活することなのに、という話はさて置かれるわけですが。

ZAKZAKによれば、難波恭司さんが「現状では選手に『死ね』というようなもの」だと発言していると報道されているそうですが。いや、出たくなければ出なきゃいい話で。マン島も世界GP時代は契約で走りたくなくても走らなければいけなかった歴史があるわけですが、今は違う。
もしかして、出たくないライダーにも出ろとどこかが招聘しているのだろか?

今週3月1日号の週刊新潮でも「石原都知事の「命取り」となるか「三宅島バイクレース」」と題した記事が展開されているが。
これは、バイクレース反対という記事ではなく、一連の石原慎太郎ネガティブキャンペーンの一環と考えて読むべき記事だ。

仮にMFJが競技を取り仕切らなくとも、“石原慎太郎”という強力なコンテンツがある限り、おそらくどこかの広告代理店とかイベント屋さんが出てきて利権を仕切りたがるのではないか。
4月の都知事選挙に石原氏の対抗馬として(馬ってったってメタファーですから、メタファー)建築家の黒川紀章氏が立候補を表明しているけれど、どうなるだろうか。

いずれにせよ、二輪業界側がキレイなこと言ってても、そもそも三宅島レースの発端は、行政側の主導で(でも住民側の運営・主催というカタチに持っていこうとはしている)、その背景には政治的計算がある、でも大義名分は三宅島の災害復興だってことを忘れてはいけない。
われわれバイク業界に関わる側が、そんなグレー(あるいは黒?)に利用されるだけでいいのか。つぶしにかかるべきなのか。逆に乗っかって利用してやれ、と息巻くのか。

えっワタシですか? 私は賛成派でも反対派でもありません。業界全体を俯瞰で眺めたい、ってのが立ち位置だと思ってます。

いずれにせよ、ご意見は三宅島オートバイレース実行委員会へどうぞ。

++++++日乗++++++
もうすぐヴァナゴンの車検。。。(ため息)。

| | トラックバック (0)

2007.02.21

箱根ターンパイクの命名権を東洋ゴムが取得

神奈川県にある私営の有料道路、箱根ターンパイク(早川~大観山~湯河原峠)のネーミングライツ(命名権)を東洋タイヤが取得したとのニュースが。

東洋タイヤによるプレスリリースはこちら。以下、概要です。

・道路に対するのネーミングライツは日本初
・新名称は「TOYO TIRES ターンパイク」(トーヨータイヤターンパイク)
・2007年3月1日(木)以降、道路標識他サイン類をリニューアル
・大観山山頂の展望ラウンジは「TOYO TIRES ビューラウンジ」に外装リニューアル
・毎年4月に開催する桜祭へのサポートや、独自のイベントを検討中
・箱根ターンパイクは年間通行量が約100万台
・ターンパイクは「便所コーナー」などバイク雑誌・クルマ雑誌の撮影のメッカとして有名
・ターンパイクの撮影は許可制で料金を払うようになっている
・ネーミングライツの期間は、2007年3月1日~2012年2月28日の5年間

箱根ターンパイクの二輪車通行料金は、大観山線は500円、十国線は100円。

5105 東洋ゴム工業

東洋タイヤにバイク用のタイヤはないですが、文化っぽい流れはバイク乗りにとっても興味深いですな。

++++++日乗++++++
ムービー初挑戦、か?

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2007.02.20

みなとみらい21地区の無料バイク駐車場

以前のエントリーで、みなとみらい21地区と山下公園のバイク用駐車場について書きましたが、また見つけましたのでメモ。

一つは赤レンガ倉庫ワールドポーターズの近くの第一港湾合同庁舎前の通路で、自転車・バイクの駐輪場として無料で開放されてます。もちろん24時間利用可能ですが、やや人通りが少ないです。
平日は十分に余裕がありました。

ここから歩いてすぐの場所にワールドポーターズ、赤レンガ倉庫があります。
歩いて10分くらいでランドマークタワークイーンズスクエア大桟橋山下公園があります。
徒歩20分~30分圏内だと、中華街元町横浜駅東口横浜ベイクォーターがあります。

その駐輪場では、レンタサイクルのハマチャリ・ステーションにもなっていて、1日500円で利用可能です。


++++++日乗++++++
新刊『ぶらりデイトナひとり旅』発売まで、あと6日となりました。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.02.19

【今週のモーターサイクルスポーツ】2月19日~25日

今週行なわれるモーターサイクルスポーツです。

2月24日(土)土曜日が決勝です。
WSBK 世界スーパーバイク選手権
カタール・ロサイリ

今気がついたけど、スーパーバイクの公式サイトに日本語版が。

今年参戦している日本人ライダーは、SBK・スーパーバイクはノリック阿部選手と加賀山ユッキーゆきお選手。
SSスーパーストックは藤原カツアキ選手。

++++++日乗++++++
マン島TTレースまであと96日。100日切りました。
わたしの新刊『ぶらりデイトナひとり旅』の発売まであと8日となりました。
ISBN 978-4-7779-0704-5

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.02.16

定番物その1~ワコールCW-X

モトナビさんで、バイクにまつわる定番物、こだわりのモノという企画をやるとのことで、いくつかピックアップしたのですが、雑誌に掲載されるのは一点だけなので、残りはブログで。

その1はイチロー選手も使用しているアンダーウエア、ワコールCW-Xです。
モトクロス系の人が履いて疲れ知らずと聞き、それ以来、長年、愛用しています。
バイクは特に腰、お尻、太股、ひざ、スネなど脚を酷使する乗り物なので、ロングタイプは重宝してます。

夏も履きます。クールマックスなのでさらっとしてて、むしろ快適。
レースのときも、ツーリングのときも、普段も一年中、使ってます。

続きを読む "定番物その1~ワコールCW-X"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.14

【バイクライフハック】天気の良い土日祝日は交通取り締まりに注意

【バイクライフハック】

先週末からの土日祝は全国的にわりと天気が良かったですね。
そんな日は、うきうきモードの人、(周囲の状況にピリピリしない)のんびりモードの人など、そんな、うっかりさんを警察は狙ってる気がする。

というわけで、今回のバイクライフハックは、

天気の良い土日祝日は交通取り締まりに注意

です。

平日は郊外の空いてる道路、土日祝日は市街中心部で取り締まりが多い気がする。気がするだけですが。

最近、全線制限速度40キロの環七がやばいらしいですよー、ねぇ、剛くん、ひでちゃん。

++++++日乗++++++

いらないのにチョコの贈り物が。まだ2㎝なのか、もう2㎝なのか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.13

時間貸し駐車場のタイムズに「バイク駐輪可」検索機能が追加に

コイン駐車場・時間貸し駐車場のタイムズ。タイムズ駐車場検索に、「バイク駐輪可」の条件検索機能が付いている。

まだ東京都内では2、3の駐車場しかバイク駐輪可ではないけど、これからどんどん増えていって欲しいなあ。

ところで、この検索機能で出てくる「タイムズ神田西福田町」。
駐車可能台数は1台のみで、まさに“すき間産業”なんだけど、バイクも駐輪可能。でも、どうやって駐輪させるのか。二輪用のチェーンなんかがあるのだろうか、それともクルマと同じようにはね上げ板方式なんだろうか。
誰か体験したかたはいませんか。

Buk0018769


++++++日乗++++++
コーヒーは飲めません。コーヒー牛乳もコーヒー飴もダメです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.12

明石工場の植木

どーでもいいことなのだが。

先日「当事者の経験は重みが違う~その2・元川崎重工マンの「雑感日記」
」で紹介した「雑感日記」さんに「バラの剪定」という記事があって思い出したのだけど。

あ、rfuruya1さん、こんにちは、はじめまして。たびたびリンクさせてもらってます。本文とあんまり関係なくてすみません。

で、川崎重工業明石工場の植木についてなのだが。
何回かお邪魔しているけど、毎回思うのは、あの川重明石工場の植木の剪定のカタチは、なんとも言えない不思議な味わいを感じる。幾何学的と言うか、無機質的と言うか。

あんまり不思議なので神戸界隈の友人に聞いてみたら、

「あれな、定年退職した技術者さんらがやるからな、あんなんなりよるねん」

と断言する。

本当だろうか。
技術者だけに凝り過ぎるんだろうか、精密すぎるんだろうか。

さすがに、バイクのカタチの植木は見かけなかったと思うけれども。


++++++日乗++++++
レディグレイが好きです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.02.11

当事者の経験は重みが違う~その3・父の軌跡を辿る「つわものどもの夢のあと」

今日紹介するのは、当事者そのもののブログではありませんが、日本のモータースポーツ黎明期を生きたお父様の軌跡を追った「つわものどもの夢のあと」というブログです。

書き手の福田さんのお父様は、「浅間、マン島、鈴鹿」という、そのキーワードを聞いただけでバイクマニアなら垂涎の時代に生きた方。
ブログでは当時の貴重な写真とともに、私小説として再現されています。


Img_847407_42149329_0

福田さんはお父様の軌跡を辿る旅もしていて、当時の写真と旅の写真を合成した奇跡的な一枚を発表されています。(「つわものどもの夢のあと」~浅間への小旅行(7)より)

浅間レースは確かにあった、日本の二輪車産業の幕開け、モータースポーツの幕開けが確かにあった、と実感させられる二枚の写真です。

続きを読む "当事者の経験は重みが違う~その3・父の軌跡を辿る「つわものどもの夢のあと」"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.09

「世界最速のインディアン」~これを観ずして何を見るのか

映画「世界最速のインディアン」を観た。

Indian

公開2日目。バイク乗りたち、というよりは、アンソニー・ホプキンス見たさの渋い映画ファンが多かったように思う。日曜日の午後だというのに、ひとりで観に来ている人も大勢いた。

場面は、ブロックを積んだだけの小さなガレージの中にベッドだけを置き住んでいる老人が、ハっと目を覚まし、「時間がない」と飛び起きて、早朝からインディアンのエンジンをかけて隣人に怒られる場面から始まる。

キッチンもない。バスルームもない? もしかしてトイレも?(これは映画をご覧になるとオチがわかる)

Offerings to the God of Speed

という象徴的な言葉が書かれているジャンクパーツの棚。そこからいくつかを取り出し、ぐつぐつと煮えたぎった鍋(?)に、「今日のレシピはフォードとシボレーと……」と言いながら何かを作る主人公、バート・マンロー。ニュージーランドの片田舎、インバカーギルという町の出来事だ。

彼は1920年型インディアン・スカウトをいかに速くするか、のためだけに生きている。そして、いつか「ボンヌヴィル」の塩平原(ソルトフラッツ)で世界最高速の記録を出してみたいと夢を持っている。しかし、お金がない。人生の残り時間も少ない。

資金集めも兼ねたパーティにちょっと悪そうな59クラブっぽい若者たちが乱入してくる。そして、彼らのマシンとバート・マンローのインディアンがビーチで対決する。若者たちのバイクはBSAにAJSにトライアンフ。当時(おそらく1963年)の時代背景を忠実に再現したモデルたち。60年代はイギリス製バイクが世界を席巻していたのだ。その結果は……。

本当にボンヌヴィルに行けるのか? このあたりから物語は転がってゆく。そのさまは、まるでチェ・ゲバラを題材にした「モーターサイクル・ダイアリーズ」のようなロードムービーへと展開していく。
出会う人、出会う人、このしょうもなく愛すべきやんちゃオヤジが見舞われるトラブルに手を貸す。良い人しか登場しない。悪い人(?)と言えば、強いて言うなら20ドルもせしめた花売りの女くらいか。でも、悪いというよりは、アメリカという国がそういう国なのだから仕方ない、という描写なはずだ。

ところで、「ボンヌヴィル」の表記だけど、日本のバイク乗りにとっては「ボンネビル」という響きの方がおなじみだろう。トライアンフ・ボンネビル。ヨシムラ・ボンネビル。
それだけ、このソルトレイクのボンネビルがスピードの聖地だ、ということなのだ。それで、映画では敢えて聖地を強調するために「ボンヌヴィル」と表記したのかもしれない。

予告編を見ると、ほのぼの感動映画かと思ったら、もう、泣きツボの嵐。
アンソニー・ホプキンス演じるバート・マンロー像は、なんとなく、わたしがマン島でお世話になっているおじいさんに似ている気がする。というか、あんなジイさん、マン島にわんさかいる。そこもわたしにとってはツボ。

わたしにとってもっとも来たのは、ボンヌヴィルについにやってきて

「ついにホーリー・グラウンド(=聖なる地)にやってきてしまった……」

とバート・マンローがつぶやくシーン。

わたしが2000年に初めて鈴鹿8耐に挑戦したとき。数々のトラブルなんてもんじゃない苦難を越えて、ようやくスタートグリッドに立ったときの、なんとも言えない清々しさと畏れ。数万人の観客の声援とアナウンスが響き渡っているのだが、監督であるわたしと、第1ライダー、第2ライダーが待機するスタートサークル、そこだけは、バート・マンローが降り立ったボンヌヴィルのように静寂で包まれていたかのようだった。
あのときの感慨に自分を重ね合わせたら、もう……。

もちろんこの映画はバイク乗りでなくとも何かを感じ取れると思う。宣伝文句では、主役がアンソニー・ホプキンスだからか、団塊の世代におすすめ、なんて言っているけれど、若い世代だって“何か”をやり遂げたことのある人ならきっと共感・感動できるはずである。

逆に、この映画を観て何とも思わない人がいるんだとしたら、うーん、あんまりそういう人とは付き合いたくないなあ。
この映画は、観る人の人生を炙り出すリトマス試験紙になるかもしれない。
結婚に迷っている女性は、彼氏を伴ってこの映画を観て彼の瞳を観察することをおすすめする。
逆に、この映画を彼女と観に行く男性へ。もしかしたら彼女はほのぼの感動で終わるかもしれない。だって、女性はなかなか心底何かに打ち込むという経験をすることは社会的背景上、少ないから。で、自分ばっか号泣しちゃうってことも覚悟の上で。

なお、新宿南口のテアトル タイムズスクエアで2月中旬まで、この映画で使用したインディアンを展示しているという。
もう一度、観に行こうかな。

追記:最後の最後にバイク用語の翻訳の監修として、有名な日本のバイクの会社名が出てくる。これはこれでけっこうウレシイことだった。ネタバレになるのでここでは名前を書かないけれども。

++++++日乗++++++
銀色(500円・100円・50円)貯金箱にしている、ハート型のアクセサリーケース。これもナベゾ画伯にいただいたものだったなぁ。

| | トラックバック (5)

2007.02.07

ナベゾ画伯こと渡辺和博さん

既報の通り、ナベゾ画伯こと渡辺和博さんが亡くなった。ここ3年ほど闘病していた肝臓癌で、享年56歳だった。

(追記)ちなみに、和博さんはまるでお酒を飲まない人だ。というか、飲めない人。


わたしと和博さんとの出会いは、私がクラブマン編集部に入ってすぐに担当編集者になったことだった。
はじめてうかがった広尾の事務所で言われたことが忘れられない。

「ボクが、アナタを一人前の編集者にしてあげます」

こんな風に書くと、和博さんはギラギラとした、編集の、雑誌の、熱血漢のように思われるかもしれないが、実態はまるで逆だった。
取材に同行すると、いつもわたしの肩半分に一歩下がって、ときどきわたしのヒジを引っ張っては、
「ねぇねぇ、コバヤシ、コワイ。ねぇ。もう、いいよね」
と人見知りを発揮したものだった。
この業界でわたしは「ゆき」とか「ゆっきー」とか「ゆきちゃん」と呼ばれることが多いけど、和博さんはいつも「コバヤシ」とか「コバヤシさん」と呼ぶことが多かった。

かれこれ8年ほど担当していたクラブマン誌の「ヨーイングゾーン」だが、担当を外れてからも、ちょくちょく和博さんとは親交があった。よくあったのは、「○○ってどお?」という他誌のネタの下調べだったりとか、「○○編集部から一向に電話がかかってこない。コバヤシ、なんとかしろっ(苦笑)」とか、まるでわたしとの仕事とは関係ない電話があって、そこから話が脱線しながらお話しする、というものだった。
あるときなど、わたしの仕事とは全然関係ない取材に同行したことすらある(苦笑)。画伯曰く、「コバヤシさんもひとりじゃあんなとこコワイでしょう」。

その後フリーランスとなったわたしは、和博さんに内緒であることを真似した。それは、名刺の肩書きである。
和博さんの名刺は、「名前+事務所の連絡先」というシンプルなもので、会社名も肩書きも一切入っていなかった。確かに、和博さんの肩書きをどうするかは悩むところがある。もとは漫画家でもあり、いわゆるヘタウマなイラストを書くイラストレーターではあるが、文章を書くことも多かった。一時はテレビ出演もあったし。
要は、そのときどきに合わせて変幻自在になれるということだったのだろうか、とにかく和博さんの名刺に肩書きはなく、わたしもそれに倣って、自分の名刺に肩書きを入れていない。

クラブマンに在籍当時、和博さんから連載の書籍化の打診を受けた。わたしは編集者として書籍を編集する経験もしてみたかったので、これはありがたい申し出だった。かくして、“ヨーイングゾーン”という連載は、『エンスー病は治らない
』という書籍となって刊行された。

こうして思い出して見ると、和博さんとの思い出は数限りない。それだけ、極端な取材ばかりしていたということかもしれない。
鈴鹿までドゥカティ350を持っていったものの、押しがけ練習に終わったこと。
筑波のレースで転倒して鎖骨を折ってしまったが、病院に行くまで折れている事実を言えなかったこと。
解体屋、族車屋、有名H-D屋への潜入(?)取材。
広尾での美味しいお食事。
あるマシンへのいたずら。

思い出すときりがないけど、もう、あの特に用事もなくかけてくる電話がかかってこないかと思うと猛烈に淋しい。


++++++日乗++++++

続きを読む "ナベゾ画伯こと渡辺和博さん"

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.02.06

三宅島避難民にライダーができることはないか。

Miyake20070201pg
「いつか きっと 帰りたい 三宅島、避難解除から2年」と題した記事が朝日新聞2007年2月1日朝刊に掲載された。全文はインターネットでも配信されている。(ウエブ魚拓によるキャッシュ)

朝日新聞はもともと三宅島オートバイレースにはわりと反対の立場を取っていると思われるふしがあり(「観光客誘致の起爆剤となるかは未知数」とする過去の報道)、今回もまたその路線を踏襲しているきらいがある。

新聞切り抜きの画像からもわかる通り、なぜか三宅島の報道の真下に、「『高齢』暴走族」の記事が配置されている。高齢暴走族がバイクに乗っている、とは書いてないが、「オートバイレース+高齢暴走族」からネガティブイメージを起こさせるミスリードを狙ったもの、とは十分考えられる。

とはいえ、現状を伝える報道も大切と言えば大切。朝日新聞の報道は次のようなことを伝えている。

総額6億円のオートバイレースなど島の復興に向けて本格化する動きを、取り残された人たちは複雑な思いで見つめる。

自宅に帰れない人たちのために島が用意した村営住宅を申し込んだ。抽選に2度外れ、3度目の結果を待つ。指定が解除されたらすぐに戻れるよう、ガスで腐食した自宅も自費で修繕した。オートバイレース大会もいいが、島民を戻す手だてがないものか。そうすれば親族や友達ら、島を訪れる人も増えるのに」。

「総額6億円」がどこから出てきた数字かわからないが(過去の報道では総額3億4000万円、だった)。
帰島した住民も避難中の住民も、肯定意見・反対意見それぞれあると思う。報道は一部の意見ではなく、できるだけその両方をすくい上げて欲しいと思う。

さて、われわれバイクに関わる人間にとって、まだ帰れない三宅島住民に対してなにかできることはないのか。

たとえば……。

・帰島への募金活動。

・オートバイレース時のときの送迎活動。ほら、ライダーってトランスポーターを持っている人、多いじゃないですか。だから、避難場所からフェリー乗り場までの送迎でもいいから、ボランティアできないものか。

・オートバイレース時の一時帰島への援助金の募金活動。

三宅島オートバイレースはいわば、三宅島を神社、それに奉納するための神輿がレース、……のようにとらえることができる。ならば、神輿を担ぐわれわれライダー、その世界・業界を支えるバイクファンの皆様におかれましては、参加する、観に行く、以外の手段・方法でも、三宅島への奉納、すなわち貢献活動をすることはできないだろうか。

三宅島オートバイレースは、三宅島を、災害を、島嶼部の現状を知るいいきっかけになっていると思う。せっかくの機会なので、悲観論を垂れ流す傍観者になるのではなく、「できることはないか」、考えるだけでもいい、行動できればもっといい。
日本のモータースポーツの歴史的瞬間の目撃者になるべく、前向きな姿勢を持ちたいと思う。


++++++日乗++++++
世界最速のインディアン』観た。号泣。ライダーなら絶対に観るべきだ。詳細は後日。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.04

当事者の経験は重みが違う~その2・元川崎重工マンの「雑感日記」

今日紹介するのは、元川崎重工マンさんの「雑感日記」。

自己紹介によれば、兵庫県在住の73歳、とあるから、おそらくホンモノの元川重マンだと思います。

なかでも、「カワサキ単車の昔話」シリーズは、往年の出来事がなんと実名入りで書いてあって、日本のバイク史を知る上で貴重な内容となってます。

“カワサキ気質”みたいな部分が垣間見れるのもカワサキ乗りとしてはなんだかウレシイ。


++++++日乗++++++
明らかに運転が雑な友人に注意すべきか黙ってるべきか。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.02.03

当事者の経験は重みが違う~その1・「日本モーターサイクルレースの夜明け」

日本に限ったことではありませんが、黎明期のモータースポーツを担ったかたがたの生の声を聴く機会も、もう時間が限られてきました。
また、レースは企業や人間関係をベースに成り立っていた部分もあり、当時の企業が今や世界的なイニシアチブを取っているなか、なかなか深いところのお話しを出来る環境にないかもしれません。

そんな中で、黎明期の日本のモーターサイクルレースに関わってきたかたがたのお話しを、インターネットでも読むことができるようななったなんて、有り難い時代になったと実感します。

いくつかあるサイトの中で今日、紹介するのは、
日本モーターサイクルレースの夜明け」という、スズキでエンジン開発をご担当されていた中野広之さんのサイトです。
手作りのサイトながら、当時の世界グランプリやマン島TTレース、国内有名レース(浅間レースなど)の資料や考察など、これ以上の資料はないというくらい充実したサイトになってます。

++++++日乗++++++
モトナビ新人のエガちゃんの、バイクで公道走行筆下ろしの場面に遭遇。初体験を経験したエガちゃん(バイク初体験にしては年齢は推定三十路オーバー)の感想は……。

続きを読む "当事者の経験は重みが違う~その1・「日本モーターサイクルレースの夜明け」"

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2007.02.02

【バイクライフハック】10万円貯金は車検に回す

10万円貯まる本やカレンダーというモノがあります。

バイクライフを充実させる10万円って何ができるだろう?

クラブマン誌の定番企画に、「○万円エンスー」という企画があります。
夏と冬のボーナス時期、ボーナス支給額に合わせて、エンスーなバイクライフをその金額で楽しむには、という提案でした。
私がクラブマンに移籍したころはまだバブル崩壊前後で、しかもカスタムブーム到来の1992年だったので、年に2回も「○万円エンスー」の企画をやっていたほど。
金額は、当時の読者層の平均と思われた「60万円」でした。今考えると、60万円のボーナスをエンスーライフにつぎ込むって、リッチな行為だな~。

その後、○万円は、60万円から30万円にダウン。それでも、その金額で買える旧車は何か、とか、カスタムは、ガレージングは……といった企画が広がってました。

さて。
現実的なところ、いまや気軽に貯められるのは「10万円」ではないでしょうか。それも、500円玉貯金。これなら奥さんにも目こぼしされるかも。

でも、バイクライフにとっての10万円って何ができるだろう?

そう考えると、10万円は2年に1度の車検に充てるのが妥当なのではないかと思いつきました。

車検費用は、

・検査手数料印紙 1,400円
・継続検査申請書 30円
・自動車重量税納付書 5,000円
・自動車損害賠償責任保険証明書 2万0,150円

計 2万6,580円。ですが……。

もしタイヤを換えるとすると、+3万円~6万円。
もしチェーン・スプロケットを換えるとすると、+4万円。
もしバイク屋さんに整備・点検・車検一式をお願いすると、+3万円~5万円。
車検の時期にだいたい任意保険の更新時期も重なりますから、+2万円~10万円。

こうして考えると、バイクの車検は程度によりますけど、10万円あればなんとかなりそうです。

無事、車検を終えて一発目のツーリングに行ったとして、高速代+ガソリン代+美味しい食事で+1万円。

私の次回の車検は11月。
1か月/1万1111円。500円玉22個分。
果たして貯められるのでしょうか。


++++++日乗++++++
新刊枻文庫
ぶらりデイトナひとり旅
の発売日が2月26日(一部遅れます)に決まりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.02.01

それでも二輪界のガリバー、ホンダ

ホンダは1月31日、2007年3月期の四輪車/二輪車の世界販売見通し下方修正すると発表したそうですが。(ソース:日経産業新聞)

下方修正したホンダの二輪車の世界販売台数は前期比1.8%増の1,046万台

ちなみに、日本の4メーカーの合計総生産台数は、2006年は180万台

世界一の二輪車生産国である中国の総生産台数は、約1300万台程度ではないかと推測される。(複数のソースを元に推測。中国の二輪車メーカーは200社とも1000社とも言われており、正確な把握は困難)

これらを比べてみると、世界販売台数1000万台超のホンダはやっぱりガリバーだなと思った次第。

(参考……ホンダの株価など)

続きを読む "それでも二輪界のガリバー、ホンダ"

| | コメント (5) | トラックバック (0)

« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »