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2006.11.24

三宅島TTを推す石原慎太郎はマン島で豪遊したのか?

今年2006年6月に行なわれた石原慎太郎東京都知事の、オリンピック東京招聘のためのロンドン視察と、東京都諸島観光振興のための三宅島TT案へのマン島TTレース視察について、「3600万円もの税金を無駄遣い」との批判があがっている。

「石原都知事 ケタ違い 豪華外遊 クルージングや二輪レース見物 海外出張19回 3600万円の場合も」(しんぶん赤旗 2006年11月16日(木)付報道のウエブ魚拓によるキャッシュ)

はじめに追及したのは、日本共産党都議団で、11月15日に記者会見を行なったという。それに対して都庁に約200件の批判が届いたと東京新聞、朝日新聞などが追随して報道している。

さて、私は今年の5月~6月に行なわれたマン島TTレースに予選前から決勝終了後まで取材と研究調査のため滞在し、石原都知事が来訪した5月29日(土)には、朝、マン島ロナルズウェイ空港に東京都視察団が到着するところから、前田淳選手らの事故によって予選走行中断中の“囲み取材”(簡単な代表質問による記者会見)後まで密着取材をした。
石原都知事は翌朝朝7時過ぎにマン島政府官邸で首脳会談を行い帰途したが、東京都庁、三宅村、八丈町関係者らはそのまま数日調査のために駆けずり回っていたのを見たり聞いたりしている。
現場で石原都知事らの行動を見た上で、これらの視察が「豪遊」「税金の無駄遣い」なのかどうか考えてみたい。

以下、しんぶん赤旗の報道に対する私の意見である。太字は筆者による。

 石原慎太郎東京都知事の海外出張は、ガラパゴス諸島でのクルージング美術館見学など典型的な観光旅行が多く、一回平均二千万円をかける税金の浪費型―。日本共産党東京都議団は十五日、都庁内で記者会見し、石原知事の超豪華海外出張の実態を明らかにしました。

ガラパゴス諸島でのクルージングは、石原都知事が公約している、伊豆諸島など東京都諸島部の観光振興のための視察・調査である。マン島での会見で都知事は「東京のこんな近くにも美しい素晴しい場所があるというのに、日本人はすぐ海外旅行をしたがる。三宅島噴火による観光客の減少もあり、東京都にとって島嶼部の観光振興は大事」というような発言があった。そのような島嶼部の観光施策をどのように行なえばよいのか、グリーンツーリズムの先進例を現場で体感してきた、ということではないだろうか。

マン島に到着後、東京都視察団はまずキャッスルタウンにあるキャッスルラシェン(ラシェン城)へ向かった。ラシェン城は現在、博物館となっている。これはキャッスルタウン市長の招きであり、旧マン島首都のキャッスルタウンとマン島の歴史を知ってもらう上で、マン島にとっては重要な行事であった。ラシェン城はもともと当主のお城だったが、のちに刑務所として使用されていたこともあったという。現在は博物館となっているが、歴史的建物を文化的遺産として活用する事例としての見学にもなっており、東京都にとっても役立ったのではないか。

石原都知事は「超豪華海外出張」だったのだろうか。
マン島滞在はダグラスにあるヒルトンホテルであった。マン島にはもっとグレードの高いホテルがいくつかあるが、あえてヒルトンだったのは、今回の視察団の人数が多かった(記者団含め40名ほど)のと、警備の都合によるものだろう。いわゆるSPと思われる人物は2名ほど常に都知事に着いていたように思う。日本の首都の知事がテロに遭うことなく安全に海外出張するためには、安全は金で買うしかないのではないだろうか。
マン島内の都知事の移動はマン島政府の公用車、ほかの視察団はマン島の観光バスを利用していた。

 石原知事の海外出張は、一九九九年の就任からこれまでに十九回。このうち、資料が入手できた十五回の総経費は二億四千万円を超えます。その目的のほとんどが、オリンピック、マラソン、観光などで、石原知事の個人的関心にもとづき計画されたもので、ばく大な税金を使っていく必要のないものです。

全ては「東京都」のための視察のはず。マニュフェストは個人的関心が出発点ではないのか。そしてその都知事を選んだのは東京都民ではないのか。

 南米・エクアドルのガラパゴスへの出張(二〇〇一年六月)では、二百六万円もかけて最高級の宿泊施設を備えた大型クルーザーで諸島を見物。石原知事だけで、約四百五十万円の経費がかかっています。ロンドン・マン島出張(〇六年五―六月)はオリンピックの調査は実質約一時間半で、マン島でのオートバイレース見物を含め、三千六百万円もかけました。

ガラパゴスのクルージングは前述のように、島嶼部の観光振興のための比較調査のために貴重な経験をなされたと思う。現場に行って見てみなければわからないことは多い。それを、部下に任せるのではなく、知事自ら見て経験することはもっと意義のあることだと思う。
ロンドン出張はヘリコプターを使って視察したとのことだが、あの時期、ロンドンはテロの不安があった。日本の首都の知事の安全のためにも、効率よく視察することに意味があったと思う。それに、東京都のオリンピック招致の要は「コンパクトに」というもの。狭い範囲で集約できるようなオリンピックを目指しているという。そういう意味でも、ヘリコプターで都市の全体像を一気に把握する視察の方法は正しい。
「オートバイレース見物」という言い方に「遊びに行った」ようなニュアンスを感じるのは私だけだろうか。現地で石原都知事と密着取材をしたとき、キャッスルタウンで行なわれたPre TTクラシックスでは、現地オフィシャルや日本から同行したレース関係者(MFJ会長ら)などに、休む間なく、運営方法や安全施策、観光施策、経済の状況などなど石原都知事は質問しまくりであった。
マン島に朝10時ごろ到着し、石原都知事らがホテルにチェックインして一服したのは午後の4時ごろ。1時間程度休憩して、再び夜遅くまで予定が詰まっていた。
なお、石原都知事には特別秘書の方がずっと付いていたが、その人は通訳も兼ねる才女。政府のVIPなどにも対応する専門通訳兼秘書業務もこなせる人であった。そのような貴重な人材の安全を確保し、分刻みのスケジュールの中打ち合わせをするのはファーストクラスが適当な場所ではないのか。

 (中略)地方自治体職員の旅費は自治体の条例で定められており、埼玉県知事はホテル代を条例の範囲内に収めています。しかし、石原知事はどの出張でも条例の規定の二倍から三倍、ときには六・六倍もの高額なホテル代を支払っています。

安くて安全に要人を泊められるホテルなどあるのだろうか?
私はこの夏、北海道の襟裳岬を通過中、天皇陛下とすれ違ったけれど、そのときは数百人体制の私服警官を数十キロに渡り配備し、通過前後の数十分ほどは完全に交通を遮断する念の入れようだった。はじめは税金の無駄遣い、と感じたけれど、日本の象徴が簡単にテロに遭うようなことになったら、世界に日本は治安が悪いと言うようなものになるので、象徴を安全に襟裳岬観光に連れ出せるような環境作りは国の政策なのだ、と理解した。

 

共産党都議団の吉田信夫幹事長は「石原知事が、福祉や暮らしを切り捨てる一方、自分は税金を使った超豪華海外出張を繰り返していることは許されない。こうした税金の浪費を厳しく追及していく」とのべました。

確かに、我が国の問題は「優先順位」であると常々思っている。石原氏のやり方、考え方に反論を感じる部分も多々ある。海外視察の前にやるべきこともたくさんあるだろう。しかし、現場を見ずして理解できることがあるのかどうか。一概に批判ばかりすればいいというものでもないと思う。

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コメント

千差万別の意見が有るでしょうね
まさしく立場の違う人の少数意見とかなと私は思う
角度を変えて見ればその立場の人にとって
理解しづらい図形かもしれない

確かに石原知事はクルーザー(大型ヨット)が
大好きな人だけど、公費を使って趣味を
満喫したがるほどケチで暇な人生送ってないと思うけど・・・
(めっちゃ個人的な考えなので突っ込みはご容赦)

ひらめき=行動の人のようですが
(その辺りが誤解を招いたり理解不可能な人達が多いのかも)
東京都の利益を多方面で考え
机上の空論で終わらせない行動の人だと思う
私のような見方もあるんじゃないの?
大阪にもそんな知事が欲しいな

万華鏡の一瞬見える見方もあるって事で

投稿: 正の母 | 2006.11.24 21:24

さすが(以下自粛)(苦笑)

投稿: PUNKY | 2006.11.26 00:14

石原都知事の行動力には見習うべき点も確かに有ります。ただし、守るべきルールが有るのです。都知事がそのルールを遵守するのは当然の事であり、批判の対象となっても仕方ないのではないでしょうか。我々が労働し、その対価として受け取る賃金の中から決して安くは無い税金を納めているのです。日本の企業の中で多数を占める零細企業の経営者達も命がけで働き、そして税金を納める。今の税制は弱者に対してとても厳しいのです。都知事には是非とも視察の成果を都民の利益へと結びつけてもらいたいものです。

投稿: tomo | 2006.11.28 17:49

今年、今月の1日、マン島TT見てきました。
石原都知事が泊まったというヒルトンですが、はっきしいってとてもボロイです。
ボロボロです。世界中にあるヒルトンホテルとしてはもっともボロいんじゃないかと思うくらい。
それに宿泊料金も最高金額ではありません。
ほかにもっと高額な個人経営のホテルはいくらでもありますよ。

投稿: 8年6月1日 | 2008.06.06 01:43

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