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2006.08.16

無料マガジン「Ahead(アヘッド)」にマン島TTレースの記事を書きました

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“クルマ&バイクから入る、ハイクォリティな月刊フリーペーパー”『Ahead(アヘッド)』の巻頭特集を書きました。

タイトルは
My way, May race. ~アイデンティティーとしてのマン島TTレース~
というもので、カラー8ページの特集です。

写真もわたくし小林ゆきが撮ったもので、全て銀円写真です。
カメラはいまは無き、京セラのコンタックス N1(17-35mm、24-85mm、75-300mm)と同じく京セラのコンタックスG2(今回は28mm一本)で、フィルムはいつもの富士フィルム。ただし、新発売となったベルビア100Fとプロビア400Xにも挑戦しました。一部、プロビア100Fも使っています。

アヘッドは無料の雑誌で、両面から開くことができます。片面は男性向け、片面は女性向けの内容となっていて、全部で100ページほどあります。
東京を中心とした大きな書店と、スーパーオートバックスなどで配布しているそうです。
また、5冊単位となりますが、お店や会社、個人の方でも東京・神奈川・千葉・埼玉へは無料送付しているそうです。(アヘッドの入手方法はこちら)

よかったらお手に取ってご覧下さいませ。
ちなみに表紙のトリスキール(三脚巴紋)のイラストも、私が撮ったマン島の写真を元にしています。

今回、原稿量についてははじめ3000字くらいで、と打ち合わせしました。ところが……。(以下、原稿裏話)

※ここから先は日記・つぶやきなので、バイク関連情報を得たい方は読みとばし推奨。
事故等のフラッシュバックの可能性がある方は開かないことをおすすめします。


3000文字と言えば、調子が良ければ1日、かかっても2~3日。年に1、2回はスランプに陥る私ですが、そんなときでも1週間あればなんとかするのですが。

実は1か月近くもかかってしまいました。

正直、こんなことは初めてです。

1日20時間くらいパソコンに向かっても、3行しか進まない日がありました。
書けば書くほど前田選手の話に偏るときもありました。文章が哀しくなっちゃうんです。

マン島に着いた日の翌日、キャッスルタウンのTTの前座レースで、サイドカーの事故を目撃しました。(そのときのブログはこちら)
ドライバー、パッセンジャーともにほぼ即死する事故でした。
これまで、交通事故は何度も目撃したり、重大事故の救助や通報も何度もしたことがあります。遺体を目撃したり、応急手当てをしたライダーが翌日亡くなったことを知ったこともありました。
しかし、マシンがコントロールを失ってから最期まで一部始終を見てしまったのは初めてでした。

そういった体験が、普通の人より明らかに多いと感じています。恐らく、走っている距離に比例しているのだとは思いますが、もしかしたらそういう運命にあるのかもしれません。


前田選手が事故に遇ったのは、その3日後でした。

知人が大怪我を負うような事故に遇うという気持ちとしての辛さもありましたが、それより辛かったのは、大事故の一部始終を見てしまったことによる、不可抗力な恐怖の方がしばらく強かったのです。

結局、ジャーナリストとしての仕事らしい仕事も、社会学の研究者としての調査もろくにできないまま、帰国に至りました。


今年は99周年、来年は100周年ということで、マン島に行く前のアヘッドさんでの打ち合わせは、それはもう熱のこもったものになりました。
当初は、私の修士論文で書いたような、地域社会とマン島TTの関係性、のようなことを展開しましょうか、という話になったのですが、帰国して私は正直に言いました。まったく自信がない、と。
それでも、アヘッドさんは私の写真を受け取って下さいました。そして、今年のマン島TTでの出会いのエピソードをまとめたらどうか、と編集長さん、副編集長さんにアドバイスをいただきました。

それで、今年のマン島の旅の初日に出会ったタクシーTTライダーのフィリーとの話を書くことにしました。
(ブログでサワリだけ書いてます)

ところが、書けません。さあ、書こうと思うと、マエジュンの告別式、亡くなったときのこと、入院していたときのこと、転院したときのこと、転倒の情報を聞いたときのこと、サイドカーの事故のこと。
ビデオを巻き戻しするように、逆順に辛かったこと、哀しかったことが一日中リピートしてしまうのです。

このままでは、巻頭特集なのに記事を飛ばしてしまう、多くの方々に迷惑をかけてしまう。そう思い、正直に自分の状況を編集部の方にお話ししました。
それで、腹をくくって、文章量はともかく、書き進めることにしました。
私の場合、普段から文章量が多くなってしまうのがクセで、皆さんご存じのように、このブログでは際限なく書いてしまったりすることがあります。しかし、雑誌はページ数に制限がありますから、そういうわけにはいきません。
しかし、とにかく書くことにしました。

……で、1万字にもなってしまいました。

さすがに1万字は納まりきらないので、編集部に協力していただいて、削っていただきました。


そんな風にして出来上がったのが、今回のアヘッドのマン島TTレースの記事です。


マン島についての記事を発表する場を下さったこと、そして、遅筆についてご理解いただき励ましていただいた編集長&副編集長サマ、たいへん感謝しております。ありがとうございました。

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コメント

本日、届いたので読ませていただきました。 (千葉なので、定期購読&4部を知人に。) 
綺麗な写真、丁寧な文章、そして思い。 祈りに近いのかな。 私も年に3万km前後を走るので、いろいろ積み重ねてきました。 今でも生在る自分は、重きを背負い走り続けます。 フラッシュバックは自分を戒める鞭として、敢て受け止めて。。。  そして今日も生き延びた事を感謝し祈りを重ねます。。。

投稿: satori | 2006.08.18 22:11

アヘッド誌を読みました。
私がこのフリーペーパーを知ったのは、マン島の情報を集めている同じチームの仲間から教えてもらったからです。
見開きページにニーラー(レーシングサイドカー)の写真が使われていてビックリ。
我々のチームはレーシングサイドカーのチームだからです。

我々レーシングサイドカーの世界は二輪誌からはバイクではないという事からかほとんど取り上げられえる事もなく、四輪誌からも自動車ではないという事で?取り上げられる事もありません。
その為サイドカーレースというものが行われているという事は国内ではほとんど認識されておりません。

しかし、このサイドカークラスに参戦している我々のチームから来年の「マン島TTサイドカークラス」に挑戦するペアがいます。
渡辺/吉田組という昨年のサイドカークラスのチャンピオンです。

彼らは既にマン島TTの主催者とコンタクトを取り「ウェルカム!」との返事を受け、7月にマン島を視察。
同時にマン島で開催されている公道レース「サザン1000」を観戦。このレースのサイドカークラスに参戦する主要なエントラントとも接触。「来年のTTには必ず来い!」との激励も受けてきました。
また、このクラスのチャンピオンのパッセンジャーを体験。コースを数周走り公道レースを実感し、TT参戦への決意を新たにして帰国。
現在、’07マン島TT参戦に向け奮闘しています。

マン島TTに参戦を試みようとする日本人ペアがいるという事をひとりでも多くの人に知って頂きたくこのブログにコメントさせて頂きました。

最後になりますが、
9月3日にフジスピードウエイで開催される「クラブマンロードレース」にサイドカークラスも開催され、渡辺/吉田組も参戦します。
私もパッセンジャーとしてシリーズ線に参戦しているのですが、このフジ戦には残念ながら欠場。
このフジ戦がシリーズ最終戦になるので見ごたえのある一戦になると思います。

レーシングサイドカーに興味をもたれましたら御一見頂ければ幸いです。

投稿: nabe | 2006.08.24 23:51

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