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2004.11.02

子どもとバイク

 本日は、最近取材した中からの雑感から、「子どもとバイク」(Kids Bike)を考えてみたい。

私の友人に、子どもとモータースポーツを真剣に楽しんでいる友人がいる。
はじめは、一緒にバイクを楽しめればいいや、くらいだったのが、だんだん子ども自身も真剣になってきて、今では毎週のようにあちこちのサーキットに練習に行ったり、レースに出場したりしている。
その彼らから聞いた話し。
英才教育、ってわけじゃないが、そのようにして毎週毎週、練習に励む親子さんたちがたくさんいるのだが、子どもたちに「君ら、将来の夢はなんだ?」って質問すると、

「ワールド! GPに行くこと!」

って答えるのだそうだ。まだ小学生である。
今夏のオリンピック金メダルラッシュを彷彿とさせる話題である。

そこで、友人Bは諭した。

「そうかぁ、ワールド行くのかぁ。でもな、いいか、君らは今、ワークスライダーなんだぞ、わかるか?」
(子どもら、キョトン)
「今は自分でバイクも買えないし、サーキットに自力で来れないだろ。お父さん、お母さんが全部面倒見てるんだろ。ものすごいスポンサーが付いてるじゃないか。君ら、ワークスライダーじゃないか。わかるだろ?」
「ハイっ!」(子どもら、めちゃくちゃ素直でいい返事)
「だったら、君らどうするんだ?どうしなきゃいけないんだ?」
「頑張る!」「勝つ!」
「な、ワークスライダーは期待に答えられるよう頑張んなきゃいけないんだぞ」


さて、先日、このようなワークス体勢の親子とはまた違った親子さんを取材する機会があった。高一と中二の兄弟。お兄ちゃんはこれからバイトだと言うので、そのバイト代は何になるのか訊ねたら、「バイク!」と目をキラキラ輝かせて答えるのである。
彼らは小さい頃からお父さんと一緒にバイクを楽しんでいたそうだが、ホンダ主催の「親子でバイクを楽しむ会」に出ているうちに、NSR50が走っている姿を偶然目撃。お父さんに「NSR欲しい!」とせがんだんだそうだ。
しかし、答えは「ダメっ!」。
そのうち、ヘルメットも欲しくなる。中野レプリカのカッコイイが高いやつ。
どうしたらいいか考えて相談。結果、お手伝いしたり、高校生になってアルバイトを始めたりして、お小遣いを捻出。やりくりしてバイクを楽しみ始めたんだそうだ。
もちろん、それだけでは到底、足りないから、お父さんに“借金”という形で、月々、返済していくのだという。
今ではミニバイクコースで練習したり、レースに出たりもしている。また、レースのオフィシャルもしているのだという。


もちろん、小学生と中学生、それに高校生では金銭面での事情は異なるから、ひと括りに「子どもとバイク」とは言えないかもしれないが、一つ言えるのは、小学生だろうが、高校生だろうが、ケガや事故に対するリスクは同じだということ。
幼児や小学生、中学生までなら自己責任と言うよりはまだ親の責任であり、リスクへの意識付けをきっちり本人に言い聞かせるべきではあると思う。子どもらが、バイクのことは親が買って当然、サーキットに連れてってもらって当然、なんて思っているようではリスク回避に真剣に取り組めるのかどうか。

また、高校生ともなれば、ある程度は自分でお金を捻出していくくらいのことは当然だと思う。公道を走るなら、ちゃんと命を守るヘルメットを被ることと、他人への責任を任意保険加入という形で示したい。
サーキットを走るなら、トランスポーター(四輪車)での移動は必須だが、その部分は親やチームに頼らざるを得ない。その部分の恩義をどう示すのか。


キッズバイクの盛り上がりを横目に見つつ、近い将来--10年以内、いや、5年後のバイク界が楽しみになってきた。

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コメント

はじめまして。

スポーツなどの世界も小さい頃から「勝負」の世界で育った子供は礼儀作法もしっかり
しているし、自分の目標をもっているので大人の考え方をしますよね。
逆に親が甘かったり、スネをかじってる子供は自己中心だったり、無責任だったり。。。

話しは変わりますが、今でも「3無い運動」って続いてるんでしょうか?
15、16の頃は乗りたい時期ですよねぇ。それを校則だかで禁止してもコソコソ乗るやつは
必ず居ますし、逆にそう言う不良?っぽいのがカッコいい年代でもあります。
そんな延長線上に暴走族があったり盗難があったりする気がします。
で、バイクは卒業などと言ってクルマに移行していく。。。
これじゃバイク人口も増えないし、世間の認知度も知れていると思うのです。

最近、30代40代でバイク免許を取ってバイクを楽しもうって人が多くなったと思いません?
そう言う私も今、免許取得するべく頑張って教習所に通っています。楽しいです。

もっと子供からお年寄りまでバイク人口が広がれば、きっとバイクを取り巻く環境も良くなる
でしょうし、人を思いやれる社会になるような気がします。
早く日本人MotoGPチャンピオンが生まれると良いですね。

投稿: とーる | 2004.11.08 10:19

はじめまして。

まず、このサイトのこの記事に至る経緯から話させていただきます。
私事なんですが、昨日夢でGPレーサーの故加藤大治郎と玉田誠と一緒に埼玉県にある○川サーキットに行く夢を見ました。そこでだいちゃんに「もう一人で走れるでしょ!俺はもう行くよ!」って言われたんです。そして、起きたとき初めてだいちゃんの死を少し良い方向に向けなければと思うことができました。
そしたらやっぱり子供達に『バイクの感動を伝えたい!』ってことで、このHPにたどり着いたわけです!!

私は現在22歳来年の春バイクを製造している会社に入社します。
そんな私が考えるのは子供のこと。GPライダーにするつもりはないけど、大治郎の遺志を伝えたいと今は強く思っています。
企業という単位で行動を起こせるかどうかは私の力量次第ですが、ゆきさんが紹介している記事のようにいろいろな形で子供達にバイクに触れてもらいたいと思っています。

投稿: よー | 2004.11.15 02:52

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