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2004.04.20

草の根の盛り上がりを見せるモタード

 というわけで、18日(日)にラリーキッズ伊那で行われた
Super Motard RallykidsCup R-1(スーパーモタード・ラリーキッズ・カップ・ラウンド-1)に参加してきました。
kiseki_no_ichimai.JPG
“奇跡の一枚”photo(R)Yutaka Igarashi

実はわたくし、ターミネーターは走ったことがあるものの、ダートセクション、ましてやジャンプセクションがあるホンモノの『スーパーモタード』を走るのは初めてでした。午前中の練習走行はまったくもってダメダメで、ここで10秒は置いて行かれるという始末。しかし、ヒート1、ヒート2と走り込んでいくうちに、なんとか両輪浮くようにはなりました。
いやー楽しかった!!

ところで、ニッポンのモタードが本格的に盛り上がりつつあります。それも、草の根レベルからの盛り上がりです。

そもそもモタードっぽいことは、10年ほど前から筑波サーキットで始まった「ターミネーターズ」(オフロード車ベースでオンロードを走る)や、鈴鹿サーキット南コースで行われていた「スーパーバイカーズ」(オン・オフ両コースを走る、ほぼモタードと言えるレース)あたりが元祖ではないかと思われます。
スーパーバイカーズは筑波サーキット東コース(現在の筑波1000)でも行われたりしていましたが、そのうち鈴鹿も筑波も、土の上を走るとアスファルトの整備がたいへん、のような理由で土セクションがなくなってしまいました。

しかし、ボリス・シャンボーン(5月5日誤記直しました)の来日以降、ターミネーター、スーパーモタードの人気は息長く続き、ここ2年ほどの爆発的ブームに至った、とあたしゃ考察しとります。
その顕著な例が、度重なるクラブマン誌でのターミネーター巻頭特集であり、クラブマン誌別冊スーパーモタードナウであり、なんと言ってもモタード専門誌として復活を遂げたモトライダーフォースですよ。ナウなヤングのイケてるバイク雑誌ですよ!!
雑誌として発刊されるというのは、文化として認知されてるって証拠なんだそうです、文化社会学的に言えば。

さて、モタードはファッション、バイクのカタチなどのスタイルとしても認知されつつありますが、なんと言っても真髄はレースの醍醐味です。観て楽しい、走って楽しいをラリーキッズ伊那で実感してまいりました。

観て楽しい……
オンロードコースではドリフト、スライドしまくり!ドリフトするとタイヤがキキキキーっ!と鳴ったりして迫力満点。ついでに、2ストのパリパリ、4ストのドドドドっていう音も迫力満点です。土セクションでは、土埃舞い上がり迫力に彩り(?)を添えます。そしてなんと言ってもジャーンプ! MX出身の人はここで2連、3連でジャンプしてロード出身の人をあっと言う間に抜き去ります。空中戦があるというのも醍醐味ですね。
それから、レースの流れがひと目で解るってのも、モータースポーツ初心者に分かりやすく、入りやすい要素だと言えましょう。日本ではそれほど大きいコースがなく、基本的にはカートコースの転用なので、コース全体を見通せるので、レースを把握しやすいのです。

走って楽しい……
まずはオンロードの要素が普通に楽しめること。バイクは倒してナンボ! カートコースの転用が多いため、コーナーのアールが小さく、ジムカーナ的要素が要求されるコーナーも多いので、スピードが低く、かつバンクさせる醍醐味が味わえます。このようなコースで行われるため、タイム差が大きくなく、初心者でもたまにはスライドに挑戦したり、レースのかけひきとしてスライドも必要だったり、ってゆーか、思いもしないところで勝手にリアタイヤがスライドしちゃったりなんかして心臓バクバクっ!という体験が簡単にできちゃうところがまた楽しいです。さらに、オン派の人はオフを、オフ派の人はオンを楽しめるという、もっとも基本的な部分がモタードの魅力ですよね。土セクションでは、こんなにも前後の体重移動が大切だったかと思い知りました。んでもって、丸一日走ったあとには、自分が上手くなった気にもなります。汗もかくし。

……あー、このまま雑誌の原稿になりそうです。

で、何が言いたいかというと、2001年12月、MFJが「ストリートバイクゲームス」というよくわからないカテゴリーを始めました。普段、町を走っているライダーさんにも気軽にモータースポーツを楽しんでもらおう、という主旨らしいです。第1回目のツインリンクもてぎのレースは、MFJはじめ各メーカーのモータースポーツ関係のおエライさんたちが一堂に介して行われました。参加台数は数十台というこじんまりとしたイベントレースだったのですけど。
オンロードコースで行われるストリートバイクゲームスは、ミニ・ターミネーターといった風情で、確かに気軽に楽しめます。ですが、いかんせんMFJ主導ではじまったカテゴリーなので、今年からエンジョイライセンスが必要になったり、タイムスケジュール的には予選・決勝しか走れなかったり(前述ラリーキッズ伊那のは、練習走行・タイムアタック・ヒート1・ヒート2・ファイナルと、お腹一杯走れる)、カスタムもあまりできないとか、いろいろ制約があったりします。

一方、スーパーモタード系は団体の垣根を超えての盛り上がりを見せ、今年から統括団体MOTO1事務局が発足。まずはシリーズ戦の整備から始め、MFJ承認レースにしていくかどうかは、今後の課題とする方向だそうです。
MFJ承認レースにすれば、ライセンスの問題をクリア、世界選手権、ヨーロッパ選手権など世界への道筋の足掛かりとなること。また共済会制度により怪我などの保障が得られること。メーカーの協力が得られることがメリットとして挙げられます。
しかし、ライセンス代が必要となること、またコース承認の条件が高いことなどの足かせもあり、今後はシリーズ戦、MOTO1的に言うところのインディーズレース(要は草レース)に分かれていくのではないか、とのこと。

新たなカテゴリーを作っていく場合に、じゃあ、そのピラミッドは、ヒエラルキーは、頂点のレースは何か、ということを考えることも大切な要素だと思います。頂点がカッコ良くなきゃ、すそ野が広がるわけがないですもの。
というわけで、世界への道筋がすでにあるスーパーモタードは、今後、早急に盛り上がっていくべきカテゴリーだと思います。そうなることにより、バイク業界(ギョーカイっていう言い方はあんまり好きじゃないですが)全体の活性化につながるのではないかと。

んなわけで、GP-MONOでロードレース・レディス全日本をやるとかなんとかいう話しは、いったいどうなってしまうのか。全日本に出たからと言って、じゃあその先はあるのか? ないのか? そんなことより、ラリーキッズ伊那のように、立派な更衣室と、無料でシャンプーもリンスも石鹸も置いてあるシャワールームを整備することが先なのではないかと。
長くなりました、レディス全日本ロードレースの話しはいずれまた。


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コメント

モタードは本当に楽しそうですね。
ところでモタードで来日したシャンボンはポリスの方では?(^^)
ステファンもかなりのやり手らしいですね。
前にフランスのイベントレースで激走してるの見たことあります。

投稿: うちだ | 2004.04.20 15:22

あ、ボリスな気がしてきました。
どっちでしたっけ。

投稿: YUKKY | 2004.04.20 15:44

> ……あー、このまま雑誌の原稿になりそうです。
確かに(笑)
モダードの魅力が非常によく伝わってくるエントリーでした。

投稿: yoppy | 2004.04.20 19:44

うちだ様>

ボリスでした、ボリス・シャンボーン!
思ったより小さい人でした。
あと、シャイな感じの人だったかな。

yoppy様>
5月25日配布予定のカワサキKAZEネットワークニュースにスーパーモタードの体験取材の模様が掲載されます。
KAZE会員ならば郵送をお待ち下さいね。
KAZE会員でない人は、お近くのARK店にて配布中なのでよろしければご覧下さいませ。

投稿: YUKKY | 2004.05.05 16:10

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