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2004.01.03

マリ輪クラブ~ホンダ、企業メセナ中止?

元レーサーで女性レーサーの先駆者、井形マリさん率いる
チームマリ、マリ輪クラブが、活動中止の苦境に立たされている。
支援を受けていたホンダが、来年度からの支援を打ち切る旨、連絡してきたというのだ。

そこに沸き起こった署名活動。その数、1カ月のうちに実に4000名もの署名が集まったという。
詳細はお知らせページにて。

彼女らが主宰している女性ライダー向けの講習会は、毎回、キャンセル待ちが出るほど人気だと言う。
私も小規模ながらエビスサーキットで走行会を主宰しているが、
最近知り合った一般の女性ライダーに意見を伺ったところ、
「仲間と出会う場が欲しいんです」とのことだった。
確かに、男女混合の講習会サーキット走行会は多数開催されているが、
レベル的に合わない・男性からちやほやされるのがイヤ・
面倒な男女関係を作りたくない……
などの理由で、女性が参加したがらないというのも理解できる。
それだけに、女性のみという枠を崩さなかったチームマリの活動は貴重な存在だった。

一昨年、8耐予選落ちを喫したため、決勝当日、鈴鹿サーキットをブラブラしているときに、
初めて井形マリさんとお会いした。
驚いたことに、私のことは雑誌を通じて知っていたといい、
短時間ながら、すぐにバイク界の問題について深い部分までお話しすることができた。
長年、講習会・サーキット走行会をやっていたマリさんでさえ、
女性をモータースポーツの世界に誘うのは難しい、とおっしゃっていた。
「なかなかサーキットまではねえ……っていう人、多いのよねえ」と。

しかしながら、ジムカーナや安全運転講習会的な走行の機会は、間違いなく、
モータースポーツへの第一歩と言える。

そういう意味で、企業メセナをリストラしたホンダサイドの思惑には疑問を抱かずにはいられない。


昨年9月、イタリアを旅したときのこと。
モトチクリステという600名以上の会員を誇るイタリア最大の女性ライダークラブのパーティにて。

「ドゥカティやBMWは積極的に女性向けのイベントとか、サーキットやツーリング先での
ホスピタリティをやっている。だから、ここ5年ほどで急激に女性ライダーのシェアが伸びた。
でも、他のメーカーはそういうことやってないから、あまり女性ライダーが選んでいないのよね」

とのこと。
イタリアでは女性ユーザーの掘り起こしが、シェアに直接結びついているようだ。
今、そして未来のニッポンはどうなってゆくのだろうか。

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コメント

YUKKYさん、祭りに加えていただき有難うございました。(^_^)

閑話休題。

ニーズがあるのに打ち切るとは、取捨選択の基準が理解できません。はたして支援額がどれほどだったのか分かりませんが、今どこか他のメーカーさんが支援を申し出たら、かなり株が上がると思うんですけどねぇ。私が社長なら迷わずGO!ですよ。女性ユーザーのハートを総取り!

投稿: うちだ | 2004.01.04 01:54

ホンダは“ホンダの社会活動”として、企業メセナの内容を公開しています。
http://www.honda.co.jp/fanfunlab/1998-1999ffl/fflab/hc1/index.html

環境対策やら福祉やら芸術やら様々な分野でメセナを行っているようですが、一番肝心な安全運転講習会の予算が削られるとは……。

投稿: YUKKY | 2004.01.10 16:55

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